学び直しで人生を豊かに!シニアに人気の稼げる資格とは?

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Senior woman studying with text in the living room

1.なぜ今、シニアに「学び直し」が注目されているのか?

人生100年時代と働き続ける必要性

定年を迎えた後も「年金だけでは生活が不安」「まだまだ元気だから働きたい」と考えるシニアが増えています。実際、総務省の「労働力調査」(2023年)によると、65歳以上の就業者数は912万人と過去最多を記録し、10年前と比べて約1.5倍に増加しました。人生100年時代を迎えた今、「学び直し」で新たなスキルを得ることは、シニアの就労機会を広げる手段として注目されています。


学ぶことで得られる精神的な充実感と社会的つながり

学び直しは単なるスキル取得にとどまらず、「人とのつながり」や「生きがい」を取り戻すきっかけにもなります。資格取得を通じて地域の活動に参加したり、新しい仲間と出会うことで、社会との接点が自然に生まれ、心身の健康にも好影響を与えます。


2.学び直しで取得できる!シニアにおすすめの“身近で稼げる資格”10選

ここでは、現役を引退したシニア世代でも気軽にチャレンジでき、実際の求人にもつながりやすい10の資格をご紹介します。

1. 食品衛生責任者

活かせる仕事:飲食店・惣菜工場・福祉施設の厨房
各都道府県で実施される1日講習を受けるだけで取得できる資格。飲食店の開業や食品製造現場で必要とされ、求人サイトでもこの資格保有者は優遇されることがあります。地域の配食サービスや、シニア向け食事配達の仕事にも直結します。

2. 介護職員初任者研修

活かせる仕事:訪問介護・デイサービス・有料老人ホームなど
介護業界では慢性的な人手不足が続いており、この資格は多くの求人で必須条件となっています。無理のないシフト勤務も可能で、短時間勤務の求人も多数。スクールでは60代以上の受講者も珍しくなく、再就職率も高めです。

3. 子育て支援員

活かせる仕事:保育園の補助・学童保育・子育て支援施設
各自治体が無料または低価格で実施しており、子育て経験があるシニアには特におすすめ。地域の子どもを支える仕事で、やりがいも抜群。保育士の補助として働く場も広がっています。

4. 整理収納アドバイザー2級

活かせる仕事:片付け代行・家事代行サービス
1日で取得できる手軽な資格で、「シニア世代ならではの生活感覚」が強みとなる分野です。ミニマリスト志向の若年層から高齢者の住環境改善まで、幅広くニーズがあります。

5. マンション管理員検定(民間)

活かせる仕事:マンション管理・清掃・受付業務
高齢者歓迎の求人が多く、実際のシニア採用率も高い分野。日常的な掃除や住人対応を担う仕事で、地元で安定して働けるメリットがあります。取得は短期間の学習で可能です。

6. 福祉用具専門相談員

活かせる仕事:介護用品販売・レンタルサポート
シニア自身の経験が活かしやすく、介護業界の中でも比較的体力負担が少ない分野です。都道府県指定の講習を受ければ資格取得が可能で、福祉用具店や介護ショップなどでの求人に役立ちます。

7. 医療事務(民間資格含む)

活かせる仕事:病院・クリニックの受付や事務スタッフ
パソコン入力と簡単な保険知識があればOK。通信講座も豊富で、自宅での学習からスタートできます。女性シニアに特に人気で、扶養範囲内の勤務も可能です。

8. ホームヘルパー2級(現在は初任者研修に統合)

活かせる仕事:訪問介護・見守りサービスなど
近所の高齢者宅を訪問して日常生活の支援を行う仕事。地域密着型の働き方ができ、スキマ時間での勤務も可能です。初任者研修と同様に、需要は年々増加しています。

9. 防災士

活かせる仕事:自治体の防災講座運営・地域活動スタッフ
講習と簡単なレポート提出で取得でき、防災意識の高まりとともに需要も拡大。地域防災の担い手として、自治体やNPOと連携する活動にも活かせます。

10. ペットシッター士(民間)

活かせる仕事:ペットシッター・動物介護補助
自宅近くでペットの世話をするシンプルな仕事で、体力的な負担も少なめ。通信講座で資格を取得でき、副業や週数日勤務としても人気です。


3.シニアが資格を活かして働くには?成功のコツと注意点

短時間・柔軟な働き方を選べる職場を探す

資格を取得しても、「体力が続くか心配」「長時間の勤務は難しい」と感じるシニアは少なくありません。そこで大切なのは、自分のライフスタイルに合った短時間勤務やシフト制の職場を選ぶことです。特に以下のような特徴を持つ職場はシニアに人気です。

・午前中のみ、週2~3日OKのパート
・定年退職後の再雇用者が多い職場(=理解がある)
・60代以上のスタッフが既に活躍している環境

資格があることで、こうした柔軟な職場でも即戦力として歓迎されるケースが増えています。また、求人情報サイトでは「60歳以上歓迎」「資格者優遇」などのキーワードで検索することで、自分に合った働き方ができる職場を探しやすくなります。


体力面・スキル面の不安を乗り越えるポイント

年齢を重ねると、「若い人と比べて仕事が覚えにくいのでは…」「職場に馴染めるだろうか」といった不安もつきものです。しかし、資格を通じて得た**“学び直し経験”そのもの**が、実は面接時の大きなアピール材料になります。

例えば、

・「70代で初めて通信講座を受けて資格を取った」
・「家事経験を活かした整理収納で収入を得ている」

といったエピソードは、企業側にとっても「学ぶ意欲がある」「真面目で続けてくれそう」という好印象につながります。

また、スキル面の不安については、初日からすべてを完璧にこなす必要はないことを理解しておくことが大切です。多くの企業では、入社後に先輩スタッフからのサポートや研修制度も用意されているため、安心して一歩を踏み出せます。


4.実際に学び直しで資格を取得したシニアの体験談

学び直しに挑戦した70代女性の声

東京都在住のAさん(70歳)は、60歳で小売業を退職後、年金での生活に不安を感じ、再び働くことを決意しました。しかし、ブランクが10年近くある中での就職活動に不安を抱えていたといいます。

そんな時、地域のチラシで「整理収納アドバイザー2級」の1日講座を見つけ、「これなら自分でもできそう」と申し込みました。元々、家の整理整頓が得意だったAさんは、資格取得後に家事代行サービス会社に応募。60代以上のスタッフが多く在籍していたこともあり、無事に採用されました。

「お客様に“ありがとう”と言ってもらえるたびに、やりがいを感じます。資格があったことで自信が持てましたし、何よりまた人と関わる日常が戻ってきたのが嬉しいですね。」

と語ります。


資格を活かして再就職し、充実した毎日を送る例

一方、千葉県のBさん(72歳・元郵便局員)は、定年後に「福祉用具専門相談員」の資格を取得。きっかけは、自身の親の介護経験でした。「もっと早く知識があれば…」という後悔から学び直しをスタートし、2週間の講習を修了。地域の福祉用具貸与会社にパート勤務として採用されました。

現在は週3日、シニア向けの住宅を訪問して、車椅子やベッドの調整・説明などを担当しています。

「体力的にも無理なく働けるし、介護をする家族の“悩み”に寄り添える仕事なのでやりがいがあります。“経験”と“学び直し”の両方が強みになるとは思いませんでした。」

と、Bさんは笑顔で話します。


まとめ:学び直しで、収入も生きがいも手に入れる

資格取得は「第二の人生」の大きな一歩

定年後も自分らしく働きたい――そんな想いを支える手段が「学び直し」です。
難しい国家資格ではなくても、1日で取得できる講習型の資格や、家事や子育て経験を活かせる実用資格を選べば、70代からでも十分に再スタートが可能です。

今回ご紹介した10の資格は、いずれも求人ニーズがあり、未経験からの就業チャンスがあるものばかり。学ぶこと自体が生活にメリハリを与え、就業後は新たな社会的つながりや自己肯定感につながります。


まずは一歩踏み出すことから始めよう

「興味はあるけど、自分にできるか不安」
そう思うのは当然です。ですが、実際に資格を取得して再就職したシニアたちは、「あのとき一歩踏み出してよかった」と口を揃えて言います。

まずは気になる資格の講座を調べてみる、無料セミナーに参加してみる、資料を取り寄せてみる——
小さな一歩が、収入と生きがいに満ちたセカンドキャリアの始まりになります。

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