1. 【血液サラサラとは?】シニアが気をつけたい“血の巡り”の基本
年齢を重ねるにつれて、体内の血流が滞りやすくなり、「血液ドロドロ」の状態になる人が増えてきます。では、「血液サラサラ」とは何かをご存じでしょうか?これは、血液が適度に流動性を保ち、酸素や栄養素をスムーズに体中へ運べる状態を指します。まさに健康の基盤といえる状態です。
健康な血液は、動脈硬化や高血圧、心筋梗塞、脳梗塞といった生活習慣病のリスクを大きく下げます。特にシニア世代では、血流の悪化が「めまい」「肩こり」「冷え」「だるさ」といった不調の原因になることも少なくありません。日常的に疲れやすかったり、活動の意欲が下がってしまったりするのも、血液の質や流れが影響している場合があるのです。
また、血流が悪いと脳への酸素供給も滞りやすくなり、認知機能の低下や気分の落ち込みにつながることもあります。逆に、血液がサラサラであれば、酸素が脳までしっかり届き、気分が安定しやすく、元気に働き続ける原動力にもなるのです。
「血液サラサラ=若々しさ」といっても過言ではありません。70代になっても健康的に働きたいと思っている方こそ、まず“血の巡り”を意識してみましょう。
2. 【ドロドロ血液のリスク】高齢者に多い生活習慣病との関係
「ドロドロ血液」とは、血液中に脂質や糖分、中性脂肪が過剰に含まれ、粘度が高くなって流れが悪くなっている状態を指します。これは加齢とともに代謝が落ちるシニア世代にとって、大きな健康リスクとなります。
血液がドロドロになると、血管内で血栓ができやすくなり、それが脳や心臓の血管を詰まらせることで脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす危険性が高まります。日本人の死因上位であるこれらの疾患は、実は日頃の血液の状態と深く関係しています。
また、血液の粘度が高いと血流が悪くなり、全身の酸素や栄養素の供給が滞ります。その結果、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を引き起こしやすくなるだけでなく、既に患っている人はさらに悪化するリスクが高まります。
特にシニア女性に多く見られるのが「運動不足による代謝低下」と「甘いものや油分の摂りすぎによる血中脂質の増加」です。長年の生活習慣が積み重なり、気づいたときには健康を損なってしまっていたというケースも少なくありません。
ドロドロ血液は見た目ではわからず、自覚症状もほとんどないため、健康診断で中性脂肪や血糖値が高いと指摘されたら、すぐに対策を取ることが大切です。血液の状態を意識することは、健康寿命を延ばす第一歩。特にこれからも元気に働き続けたいシニアにとって、最も注目すべきテーマのひとつといえるでしょう。
3. 【食生活で改善!】シニアにおすすめの「血液サラサラ」食材
血液をサラサラに保つためには、毎日の食生活を見直すことが欠かせません。特にシニア世代は、加齢による代謝の低下や生活習慣の変化によって、食べ物の影響を受けやすくなります。ここでは、血液サラサラに役立つ食材をいくつかご紹介します。
1. 青魚(サバ・イワシ・サンマなど)
青魚に豊富に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)は、血液中の中性脂肪を減らし、血栓をできにくくする働きがあります。週に2〜3回は青魚を食事に取り入れるのが理想です。
2. 玉ねぎ・ニンニク
これらの野菜に含まれる硫化アリルという成分には、血小板の凝集を防ぐ効果があります。加熱しても効果は残るため、炒め物やスープに活用しやすい点も魅力です。
3. 納豆
納豆に含まれるナットウキナーゼは、血栓を溶かす酵素として知られています。特に朝より夜に食べることで、睡眠中の血栓予防に効果が高いとされています。
4. 海藻類・きのこ類
これらには食物繊維が豊富に含まれ、コレステロールの吸収を抑えると同時に、腸内環境を整える働きもあります。
5. 緑茶・紅茶・カカオ
ポリフェノール類には抗酸化作用があり、血管の老化を防ぐとともに、血液の流れを良くする働きも期待できます。糖分やミルクの入れすぎには注意しましょう。
また、減塩やバランスの良い食事も大切です。味の濃いものばかり食べていると血圧が上がり、血管に負担がかかります。味付けを薄くし、素材の味を楽しむ工夫をすることで、自然と血液サラサラの体質に近づいていきます。
食生活の見直しは、今日からすぐに始められる健康習慣。無理のない範囲で意識していくことが、将来の大きな差につながります。
4. 【日常でできること】無理なく続けられる運動と生活習慣の工夫
血液をサラサラに保つには、食事だけでなく日常の運動や生活習慣の見直しも重要です。とくにシニア世代には、無理なく続けられることが健康維持のカギとなります。ここでは、すぐに取り入れられる具体的な工夫を紹介します。
1. ウォーキングは最強の“血液サラサラ運動”
1日20〜30分のウォーキングを週4〜5回行うだけで、血流が改善されるという報告があります(※出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準」)。シニアにとっては、歩くこと自体が全身の血行を促し、気分のリフレッシュにもつながります。友人との散歩や買い物ついででも十分効果があります。
2. ストレッチや軽い筋トレを日課に
ふくらはぎの筋肉は「第二の心臓」とも呼ばれ、血液を心臓に戻すポンプのような働きをします。椅子に座ったままできるかかとの上げ下げ運動や、寝る前の軽いストレッチも血流改善に役立ちます。
3. こまめな水分補給を心がける
血液の粘度は、脱水状態に近づくと高くなります。シニア世代は喉の渇きを感じにくくなる傾向があるため、意識して水分を摂取することが大切です。目安は1日1.2~1.5リットルをこまめに。カフェインや糖分の少ない麦茶・水・白湯がおすすめです。
4. 睡眠とストレス管理も大切
睡眠不足や慢性的なストレスは、自律神経の乱れを引き起こし、血管の収縮や血流の悪化に直結します。リラックスタイムを設けたり、深呼吸や軽い瞑想を習慣化するのも効果的です。
「健康のために頑張る」よりも、「気持ちよく続けられる」を優先するのが、シニアにとって最も現実的な方法です。無理をせず、でも意識して取り組む。そんな日々の積み重ねが、自然と“血液サラサラな体”を作ってくれます。
5. 【健康が仕事につながる】元気に働き続けるための体づくり
70代になっても働きたい、あるいは働き続けているシニアにとって、健康は最大の資産です。体調を崩せば収入の道が閉ざされるだけでなく、日常生活の質も下がってしまいます。だからこそ、「血液サラサラ」を意識した健康づくりは、仕事を続けるための土台となるのです。
血流が良い人は疲れにくい
血液がスムーズに流れると、体のすみずみに酸素と栄養素が行き渡り、疲労の回復が早くなるというメリットがあります。とくにパートタイム勤務や立ち仕事、接客などをしている方にとって、日々の疲れを溜め込まないことは重要なポイントです。
体調管理=信頼の維持
年齢を重ねると、職場では「体調が安定している人」が重宝されます。シニアに求められるのはスピードではなく、安定感と信頼感。その信頼を維持するためにも、日頃からの血液循環のケアは欠かせません。
健康習慣が自己肯定感につながる
血液サラサラな体づくりは、見た目や数字に表れにくいかもしれません。しかし、健康的な生活を意識することで、体調が安定し、気持ちも前向きになります。「まだ働ける」「役に立てる」という実感は、第二の人生の充実感にも直結します。
働き続けたいという思いがあるからこそ、自分の体を大切にする。血液をサラサラに保つことは、単なる健康管理にとどまらず、人生後半を自分らしく生きるための戦略でもあります。
【まとめ】血液サラサラを意識して、いきいきとした毎日を!
年齢を重ねるにつれて感じる体の変化──疲れやすい、冷えやすい、やる気が出ない……。これらの症状の背景には、血液の質や流れが大きく関係していることがあります。だからこそ、シニア世代にとって「血液サラサラ」を意識することは、単なる健康管理ではなく、「よりよく生きる」ための重要な鍵なのです。
血液サラサラの習慣は、特別なことではありません。
・青魚や野菜を取り入れた食生活
・軽い運動や水分補給
・質の良い睡眠やストレスケア
といった、日常のちょっとした工夫の積み重ねです。
これらを意識するだけで、体は驚くほど変わっていきます。そして、健康を手に入れた先には「働くことが楽しい」「人とのつながりがうれしい」と感じられる、いきいきとした毎日が待っています。
70代になっても元気に仕事をしたい、自分の役割を持って過ごしたい。そんな思いを持つあなたにこそ、「血液サラサラ生活」をおすすめします。健康的な体と心で、これからの人生をもっと輝かせていきましょう。
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