シニアこそ始めたい!脳が若返る毎日の習慣7選【70代からの健康脳活】

健康

1.なぜ脳の若返りがシニアに必要なのか?

加齢による脳の変化とその影響

年齢を重ねると、脳の神経細胞が徐々に減少し、脳全体の機能が低下していくことが知られています。特に記憶力や注意力、判断力といった認知機能は、加齢に伴って少しずつ衰えが見られます。これは自然な現象であり、誰にでも起こることです。

厚生労働省の発表によると、軽度認知障害(MCI)を含む認知機能の低下は、65歳以上の約2割に見られ、70代ではさらに増加傾向にあります(※出典:厚生労働省「健康日本21」中間評価報告書)。しかし、加齢イコール衰えではありません。脳は使い方次第で、年齢に関係なく活性化させることが可能です。


脳の衰えが生活や仕事に与える影響とは

脳の働きが衰えると、ちょっとした物忘れが頻発したり、慣れていた作業に時間がかかるようになったりと、日常生活に影響が出てきます。これは働くシニアにとっては大きな問題にもなりかねません。仕事の正確性が落ちると、自信喪失につながるケースもあります。

逆に、脳の若さを保つことで、就労意欲や対人関係においても前向きになれます。つまり、脳の健康を保つことは、単なる“老化防止”ではなく、“元気に働き続けるための土台”となるのです。


2.脳を若返らせる習慣がもたらすメリットとは?

記憶力・判断力が向上することで生活の質がアップ

脳の機能が活性化すると、まず実感しやすいのが「記憶力の向上」です。ちょっとした買い物リストや予定を覚えていられるようになったり、人の名前や話した内容を思い出しやすくなったりと、日常生活のストレスが軽減されます。

また、判断力が磨かれることで、選択に迷わなくなり、行動がスムーズになります。これはシニア世代にとって大きな安心材料です。たとえば、買い物の際に金額や内容を瞬時に比較して選べる、災害時に冷静に行動できるなど、暮らしのあらゆる場面で「頼れる自分」に近づくことができます。

脳が健康だと、自立した生活が長く続けられる可能性が高くなることも、科学的に示されています(※出典:東京都健康長寿医療センター研究所「認知機能と生活自立の関連調査」)。


社会参加や就労意欲の向上にもつながる

脳の状態が良いと、「もっと人と関わりたい」「まだまだ働ける」といった前向きな意欲が自然と湧いてきます。これは、脳がポジティブな刺激を受けている証拠です。

社会とのつながりは、孤立やうつを防ぐ最良の手段であり、仕事を通じて収入とやりがいを得ることも、心身の活力源となります。実際、定年後に再就職したシニアの多くが「仕事をすることで生活にハリが出た」「毎日が充実するようになった」と話しています。

つまり、脳の若返りは単に“頭が働く”という話にとどまらず、「人生そのものの充実度」に直結しているのです。


3.脳を若返らせる!シニアにおすすめの7つの習慣

1. 毎朝の散歩で血流アップ

脳の若さを保つには、まず「血流の確保」が重要です。朝の散歩は、軽い有酸素運動として血流を促し、脳全体に酸素と栄養を行き渡らせる効果があります。特に朝の光を浴びることで、体内時計も整い、睡眠の質向上にもつながります。

目安としては1日20〜30分程度。近所の公園やスーパーまで歩くだけでも効果的です。無理に早歩きする必要はありません。安全に、気持ちよく続けられるペースが大切です。


2. 新しいことへの挑戦(学習・趣味)

脳にとってもっとも刺激的なのは「初めての経験」。例えば語学の学習、パソコンやスマホの使い方、楽器、ガーデニング、DIYなど、なんでも構いません。「知らないことを知る」という行為そのものが、脳の神経細胞のつながりを増やし、記憶力や柔軟性を高めてくれます。

「年だから難しい」と感じることこそ、脳を若返らせるチャンスです。挑戦する姿勢が、意欲と自信にもつながります。


3. 会話の機会を増やす

人とのコミュニケーションは、脳にとって極めて複雑で活性化効果が高い行動です。会話には「記憶」「感情」「注意力」「言語」など多くの脳機能が関わっており、まさに総合的な脳トレになります。

家族との会話や近所づきあい、仕事や趣味のサークルなど、日常的に話す機会を意識的に増やしていくことが、脳の健康維持に役立ちます。


4. 手を使った作業(料理・手芸など)

指先を使う作業は、「第二の脳」とも言われるほど脳への刺激が大きいです。料理、編み物、折り紙、書道、塗り絵、プラモデル、園芸など、手を使う趣味を持つことで、集中力と創造力の両方を養うことができます。

日常生活の中でできる範囲で構いません。時間を忘れて没頭する感覚は、ストレス解消にもつながります。


5. 良質な睡眠を確保する

脳をリセットし、記憶や感情を整理するために、睡眠は欠かせません。睡眠中、脳内の老廃物が排出されることが近年の研究でも明らかになっています(※出典:スタンフォード大学医学部研究, 2013年)。

特にシニア世代は、睡眠が浅くなりがちですが、昼寝の取りすぎや就寝前のスマホ使用を控えるなど、環境を整えることで改善できます。起床・就寝のリズムを一定に保つことが、質の良い睡眠への第一歩です。


6. バランスの良い食生活

脳の働きには、ブドウ糖やオメガ3脂肪酸、ビタミンB群などの栄養が不可欠です。魚(特に青魚)、ナッツ類、緑黄色野菜、玄米などを意識して取り入れましょう。

逆に、加工食品や糖質過多の食生活は脳のパフォーマンスを低下させる恐れがあります。食事は「脳への投資」として捉えると、自然と意識が変わってきます。


7. 笑う・感情を動かす時間を持つ

「笑い」は脳を活性化する最良の薬。笑うことで前頭葉が刺激され、ストレスホルモンが減少し、免疫力も高まると言われています。お笑い番組や昔のホームビデオを見て笑ったり、感動的な映画で涙を流したりするのも効果的です。

感情を動かすことは、脳の可塑性(柔軟に変化する力)を保つ鍵です。感情を抑え込まず、感じることを楽しみましょう。


4.今日から始められる!脳を若返らせるための工夫

無理なく習慣化するためのコツ

脳に良いとされる習慣も、続けなければ意味がありません。大切なのは「無理せず毎日続けられること」を見つけることです。まずは、1日5分の散歩から始めたり、週に1度だけ趣味の時間を設けたりと、ハードルの低いものから取り入れてみましょう。

行動を定着させるコツとして、「タイミングを固定する」ことが効果的です。たとえば「朝食後に散歩」「夕食後にテレビ体操」など、毎日の流れの中に習慣を組み込むことで、自然と続けやすくなります。

さらに「記録をつける」こともおすすめです。手帳やスマホのメモアプリで、「今日の歩数」や「やったこと」を簡単に残すことで、達成感が得られ、やる気も持続します。


周囲と協力しながら取り組む工夫

一人で頑張るよりも、誰かと一緒に取り組んだ方が続きやすく、楽しさも倍増します。散歩仲間を見つける、料理教室に通う、学びの場に参加するなど、社会との関わりの中で習慣化する方法は多くあります。

地域のシニア向け講座やボランティア活動など、参加しやすいコミュニティに目を向けるのも良いでしょう。人と話す機会が増えれば、自然と脳が活性化され、気分も明るくなります。

また、家族の協力も習慣化には欠かせません。日々の取り組みに「よくやってるね」と声をかけてもらうだけで、モチベーションはぐっと高まります。習慣を“孤独な努力”にしない工夫が、脳の若返りを長く支える鍵となります。


まとめ:脳を若返らせて、仕事も人生ももっと楽しもう

年齢とともに変化する体と脳。しかし、脳の衰えは“自然なこと”ではあっても、“仕方のないこと”ではありません。日々の暮らしの中で、ちょっとした工夫と意識を取り入れることで、脳は年齢に関係なく元気を取り戻すことができます。

今回ご紹介した7つの習慣──散歩・学び・会話・手作業・睡眠・食事・笑い──は、どれも特別なスキルやお金が必要なものではありません。むしろ、今の生活の中にすぐに取り入れられるものばかりです。

脳が活性化すると、仕事や趣味、人付き合いにも前向きな気持ちで取り組めるようになります。結果として、健康寿命が延び、経済的な不安や孤独感も和らぎ、より豊かなシニアライフを送ることができるようになります。

70歳からでも遅くありません。第二の人生をもっと楽しむために、今日からできる「脳が若返る習慣」を一歩ずつ始めてみませんか?

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