1. 動画編集・写真加工がシニアに人気の理由とは?
「趣味を楽しみたいけれど、外出は控えたい」「自由な時間ができたけれど、何をしたらいいかわからない」──そんなシニア世代の声が増えるなかで、近年注目を集めているのが「動画編集」や「写真加工」といったデジタル系の趣味です。
かつては専門職や若者の領域と思われがちだったこの分野も、今ではスマートフォンやタブレットで簡単に楽しめるようになり、60代以降の方にも人気が広がっています。中でも以下のような理由で、シニア層から高く支持されています。
● 思い出を形にできる「創作の喜び」
たとえば、孫の運動会や旅行の写真をスライドショーにしてBGMをつけたり、昔のアルバム写真をスキャンして美しく加工したり。自分だけの作品を作るプロセスは、“ものづくり”のような充実感があります。趣味で終わらせるのではなく、DVDにして家族にプレゼントするなど、感謝の気持ちを形にできるのも魅力です。
● 脳活・健康維持にもつながる
動画や写真の編集には、「構成を考える」「手を動かす」「判断を繰り返す」といった複数の脳の働きが求められます。これは近年注目されている“認知機能のトレーニング(脳活)”にもつながる要素です。
また、YouTubeで操作方法を調べたり、新しいアプリを試したりといった行動そのものが「学び」として刺激になります。
● 他人とつながれる、やりがいが生まれる
作品をSNSに投稿して他の人と共有したり、同じ趣味を持つ仲間と意見を交わしたりすることで、新たなコミュニケーションも生まれます。「いいね」やコメントをもらう体験は、自己肯定感を高め、生活への活力にもなります。
さらに、「動画編集や写真加工を手伝ってほしい」と知人から依頼されたり、クラウドワークで小さな仕事を受けるようになれば、それがちょっとした収入にもつながります。“趣味が仕事になる”可能性を秘めている点が、大きな魅力といえるでしょう。
● 未経験でもはじめやすい時代に
操作の難しさや費用がネックだった時代とは異なり、現在は初心者向けの無料アプリやオンライン講座が充実しています。スマホ一台で動画を作ったり、画像に文字を入れたりするのも指一本でできる時代です。
「機械に弱いから無理かも…」と思っていた方も、実際にやってみると「思ったより簡単だった!」という声が多く聞かれます。
これらの理由から、動画編集・写真加工は“無理なく楽しく続けられる趣味”として、シニア世代の間で静かなブームとなっています。
2. ゼロから上達!シニアでもできるスキルアップ5ステップ
動画編集や写真加工を習得するには、専門学校に通う必要はありません。以下の5ステップで、自宅にいながら無理なくスキルアップが目指せます。
ステップ1:無料アプリを使って遊んでみる
まずは「CapCut」「Canva」「PhotoDirector」などの無料アプリで、写真にフィルターをかけたり、動画に字幕を入れてみたりと“触って慣れる”ところから始めましょう。
ステップ2:YouTubeで学ぶ
「動画編集 初心者」や「Canva 写真加工」などで検索すると、シニアにもわかりやすく解説してくれる動画が多数あります。繰り返し見て真似するだけでもスキルは上がります。
ステップ3:簡単な教材に挑戦
通信教育やシニア向けパソコン講座で取り扱っている「動画・画像編集」の教材も、基礎力を高めるのに効果的です。
ステップ4:SNSや作品共有サイトに投稿して反応を見る
「インスタグラム」「YouTube Shorts」などに作品を載せてみましょう。いいねやコメントは、やる気アップの源にもなります。
ステップ5:クラウドソーシングサイトで小さな仕事を受けてみる
ある程度できるようになったら「ココナラ」や「クラウドワークス」で、簡単なサムネイル制作や動画カットの仕事を探してみましょう。
最初は“遊び”からでOK。楽しみながら少しずつステップアップしていくのが、長く続けるコツです。
3. 趣味から収入へ|実際にできる仕事の種類と報酬相場
「動画編集・写真加工って趣味のものでは?」と思う方も多いかもしれませんが、近年はそのスキルを活かして在宅で収入を得ているシニアも増えています。具体的にどんな仕事があるのか、以下に紹介します。
● 写真加工系の仕事
・ネットショップ用の商品画像の補正・トリミング
・記念写真のレタッチ
・SNS投稿用の画像デザイン(例:Instagram用)
➡ 報酬相場:1件あたり500円〜2,000円程度
● 動画編集系の仕事
・YouTube動画のカット・字幕入れ
・家族動画やスライドショーの作成
・企業のPR動画やイベント動画の簡易編集
➡ 報酬相場:1本あたり3,000円〜10,000円程度
(※動画の長さや作業量によって大きく異なります)
● 仕事の探し方
・クラウドワークス、ランサーズ、ココナラなどのクラウドソーシングサイトでは、初心者歓迎の案件も多数あります。
・「在宅可」「単発」などで絞ると、シニアでも取り組みやすい仕事が見つかります。
趣味の延長線上で、月に数千〜数万円程度のお小遣いが得られるのは、大きなモチベーションになりますね。
4. 初心者でもできる!シニア向けおすすめツール3選
ツールを選ぶポイントは「簡単・無料・スマホ対応」の3つ。ここではシニアでも扱いやすい人気ツールを紹介します。
① CapCut(動画編集)
TikTokやInstagramなどでも活用されている無料動画編集アプリ。カット、BGM追加、字幕挿入が指一本ででき、テンプレートも豊富なので初心者向けです。
② Canva(画像&動画加工)
直感的な操作で「画像デザイン」「スライドショー」「動画編集」などができるオールインワンツール。無料版でも十分な機能があり、スマホ・PC両方で使えます。
③ PhotoDirector(写真加工)
写真の明るさ調整やフィルター、背景削除などがワンタッチで可能。細かい操作が苦手な人でも簡単にプロっぽい仕上がりになります。
これらのツールはすべて日本語対応で、YouTubeなどに解説動画も多数あります。まずは使ってみて「楽しい!」と思えるものを選びましょう。
5. 始める前に知っておきたい注意点とコツ
「楽しそう!」と始める前に、いくつかのポイントを押さえておくと、長続きしやすくなります。
● 最初から完璧を目指さない
最初はうまくいかなくて当たり前。細かいテクニックよりも「まずは完成させる」ことが大切です。
● 時間を決めて取り組む
夢中になるあまり長時間画面に向かうと、目や肩の疲れにつながります。1日1時間程度からスタートするのがおすすめ。
● 無理に収入を目指さない
「お金を稼がないと」と思うとプレッシャーになります。まずは楽しみながら、自分のペースで進めていきましょう。
● 家族や友人にも見てもらう
作品を人に見せることで、自信にもつながります。「褒められる→うれしい→続けられる」の好循環を大切にしましょう。
6. まとめ|好きなことを活かして、第二の人生を豊かに
動画編集や写真加工は、年齢を問わず始められる“デジタル時代の新しい趣味”です。スマートフォンひとつあれば、写真にフィルターをかけたり、旅行の思い出動画をスライドショーにまとめたりと、自分だけの作品づくりが楽しめます。
そしてそのスキルは、単なる趣味にとどまりません。家族や友人に喜ばれるだけでなく、ちょっとした仕事として収入につながる可能性もあります。「在宅で」「自分のペースで」「無理なく」続けられる働き方は、シニア世代にとって理想的な選択肢のひとつといえるでしょう。
また、学びながら手を動かすことで脳も刺激され、生活にハリが出てきます。新しい知識を吸収したり、人に見てもらったりする喜びは、心の健康にも良い影響を与えます。まさに、趣味・生きがい・収入のすべてがつながる活動といえます。
「自分にもできるかな?」と不安な方も、まずは気軽にアプリをダウンロードして、楽しむところから始めてみましょう。「好き」が「得意」に変わったとき、第二の人生はもっと自由で、もっと豊かなものになるはずです。
スキルを活かして働きたい方へ。シニア歓迎の求人が見つかるシニア向け求人サイト【キャリア65】で、新しい一歩を踏み出しませんか?