1. 水虫とは？高齢者が注意すべき足のトラブル
水虫は 白癬菌（はくせんきん） というカビの一種が皮膚に感染することで発症する病気です。特に 足の指の間、かかと、爪 などに症状が出やすく、高齢者の間でも非常に多い感染症です。
厚生労働省によると、日本の成人の約10人に1人が水虫を持っていると言われており、特に 免疫力が低下しやすいシニア世代は発症リスクが高い ことが指摘されています（出典：厚生労働省「白癬菌感染症に関する報告書」）。
水虫の主な症状には以下のようなものがあります。
・趾間（しかん）型水虫：足の指の間が白くふやけ、かゆみや皮むけが起こる
・小水疱（しょうすいほう）型水虫：足の裏や側面に小さな水ぶくれができ、強いかゆみを伴う
・角質増殖型水虫：かかとの角質が厚くなり、ひび割れが起こる（かゆみは少ない）
・爪水虫（爪白癬）：爪が白く濁り、厚くなってボロボロになる
水虫は 自然に治ることはなく、放置すると悪化する ため、早めの対策と予防が重要です。
2. なぜ高齢者は水虫になりやすいのか？その原因を解説
高齢者が水虫にかかりやすいのには、いくつかの理由があります。
１．免疫力の低下
加齢によって免疫機能が衰えるため、 白癬菌への抵抗力が弱まりやすい です。そのため、一度感染すると治りにくくなります。
２．足の皮膚が乾燥しやすい
高齢者の皮膚は 水分量が低下し、乾燥しやすい ため、ひび割れや小さな傷ができやすく、そこから白癬菌が侵入しやすくなります。
３．足のケア不足
視力の低下や関節の衰えにより、 足の指の間や爪のケアが行き届かない ことがあります。適切な足の洗浄や爪の手入れができていないと、白癬菌が繁殖しやすい環境になります。
４．通気性の悪い靴や靴下の着用
汗をかきやすい靴や、長時間履き続ける靴下は、足の湿度を高めて 白癬菌が繁殖しやすい環境 を作ります。特に 合成繊維の靴下やサイズの合わない靴 を履いていると、足が蒸れやすくなります。
3. 水虫を防ぐためにシニアが実践すべき基本のケア方法
水虫を予防するためには、 日常的な足のケアが不可欠 です。以下のポイントを意識しましょう。
✅ 足をしっかり洗う
・毎日お風呂で足の指の間まで石けんで洗う（ゴシゴシこすらず、優しく洗う）
・足を洗った後は タオルで完全に乾かす ことが重要
✅ 通気性の良い靴や靴下を選ぶ
・綿や麻などの天然素材の靴下 を選ぶ
・同じ靴を毎日履かない（靴をローテーションして乾燥させる）
✅ 爪の手入れを定期的にする
・爪を短く切りすぎない（深爪は感染リスクを高める）
・爪の間にゴミが溜まらないように清潔を保つ
✅ 足の保湿を忘れない
・乾燥を防ぐために、保湿クリームを塗る（ただし、指の間は塗りすぎに注意）
4. 水虫になったらどうする？高齢者向けの効果的な治療法
水虫になってしまった場合は、自己判断で放置せず 早めに治療を開始すること が大切です。
水虫の治療方法
１．市販の水虫薬を使う（初期段階なら有効）
・抗真菌成分を含む クリーム、スプレー、液体タイプ の薬を使う
・2週間以上継続して使用することが重要
２．病院で処方薬をもらう（爪水虫や重症化した場合）
・皮膚科を受診し、抗真菌薬を処方してもらう
・内服薬が必要な場合もあるため、医師の指示に従う
5. 足の健康を守るために！シニアが気をつけるべき生活習慣
水虫を防ぐためには 日常生活のちょっとした習慣 も大切です。
・靴を定期的に天日干しする（湿気を飛ばす）
・バスマットやスリッパを共用しない（感染リスクを減らす）
・定期的に靴下を交換する（1日2回が理想）
・お風呂上がりに足をしっかり乾かす（ドライヤーを使うのも効果的）
6. まとめ：今日から始める水虫予防で快適な毎日を
高齢者の足は 乾燥しやすく、免疫力が低下しやすいため、水虫のリスクが高い です。しかし、 日々のケアを習慣化することで水虫を防ぐことができます。
特に 足を清潔に保つこと、通気性の良い靴を選ぶこと、適切な治療をすること を意識すれば、健康な足を維持できます。今日から水虫対策を始め、快適な毎日を送りましょう！
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