1.人手不足が深刻化する介護業界の現状とは?
日本の高齢化は年々進行しており、2024年時点で65歳以上の人口は約3,600万人に達しています(総務省統計局「人口推計」より)。それに伴い、介護サービスの需要も増加の一途をたどっており、介護業界は深刻な人手不足に直面しています。
特に、介護施設や訪問介護の現場では、採用してもすぐに辞めてしまう、そもそも応募が集まらないという声が多く、人材確保が経営上の最優先課題となっています。2023年の厚生労働省の調査によれば、介護職員の有効求人倍率は約4.0倍と、全産業平均の約1.3倍を大きく上回る水準で推移しています。これは、1人の求職者に対して4件の求人が存在することを意味し、競争の激しさを如実に物語っています。
こうした中、採用担当者には「応募数を増やすために求人媒体を増やしたいが、広告費がかさむ」「限られた予算で効率的に人材を集めたい」といった悩みが付きまといます。特に中小規模の事業所では、求人費用に割ける予算が限られていることも多く、コストをかけずに求人を出す方法の模索が急務となっています。
さらに近年では、若年層の採用が難しいことから、60代・70代などのシニア人材の活用に注目が集まっています。体力的な負担を考慮した業務内容を設計すれば、高齢者であっても十分に戦力となることが多く、経験やコミュニケーション能力に優れた人材を確保するチャンスにもなり得ます。
このような背景から、「無料で求人を出せる方法」や「高齢者の雇用に強い求人サービス」が採用戦略の鍵を握っているのです。
2.高齢者の採用が注目されている理由
介護業界において、近年ますます注目されているのがシニア人材の活用です。少子高齢化により若年層の労働人口が減少している一方で、60代・70代の高齢者の多くが「まだ働きたい」「社会とのつながりを持ち続けたい」と考えています。特に、体力的な負担の少ない業務であれば、高齢者にとっても働きやすい環境が整いつつあります。
経験と人間力に優れた即戦力
高齢者は、長年の職務経験や人生経験を持っており、コミュニケーション能力や責任感の高さが評価されています。介護施設では、入居者と年齢が近いことから自然と会話が弾み、入居者の安心感にもつながります。また、同僚の若手職員に対しても穏やかに接し、教育係やメンター役として活躍するケースも多く見られます。
定着率の高さと柔軟な働き方への対応
高齢者は、短時間勤務や週数回のシフト制といった柔軟な働き方を希望する傾向があります。そのため、事業所側も無理のない範囲で戦力として活用しやすく、ミスマッチも少ないのが特徴です。さらに、生活の安定や生きがいのために働くケースが多く、離職率が低く、安定した人材確保が可能となります。
社会的な意義と企業イメージの向上
高齢者雇用は、単なる人材確保にとどまらず、企業の社会的責任(CSR)の一環としても注目されています。高齢者の就労支援は国の政策とも一致しており、地域に貢献する姿勢を示すことができます。結果的に、企業ブランドの向上や地域との関係性強化にもつながるのです。
このように、高齢者の採用は介護現場において“人手不足の解消”と“組織力の向上”の両立を図れる有効な手段となっています。
3.おすすめの無料求人掲載サービス7選
ここでは、介護業界で高齢者の採用を検討する採用担当者に向けて、無料で利用でき、実際に応募につながりやすい代表的な求人掲載サービスを7つご紹介します。
それぞれ特徴が異なるため、複数を組み合わせて使うことで、より多くの求職者にアプローチできます。
1. ハローワーク
国が運営する公共の求人サービスで、無料求人の代表格です。特にシニア層の利用が多く、地域密着型の採用に強いのが特徴です。
特徴
・全国の求職者に無料で求人を公開できる
・窓口で求人票作成のサポートが受けられる
・地元で働きたいシニア層からの応募が期待できる
こんな企業におすすめ
・地域の高齢者を採用したい
・コストをかけずに安定的に募集したい
2. Indeed(インディード)
世界最大級の求人検索エンジンで、無料掲載でも高い露出が期待できます。幅広い年齢層にリーチできるのが強みです。
特徴
・無料で求人投稿が可能
・自社採用ページがあれば自動掲載も可能
・スマホからの応募が多く、応募ハードルが低い
こんな企業におすすめ
・とにかく応募数を増やしたい
・幅広い年齢層にアプローチしたい
3. engage(エンゲージ)
無料で自社採用ページを作成し、そのまま求人掲載までできるサービスです。Indeedとも連携しやすく、露出を広げやすいのが魅力です。
特徴
・採用ページを無料で作れる
・求人掲載も無料
・Indeedなどに自動連携しやすい
こんな企業におすすめ
・自社の採用ページを持っていない
・無料で採用の仕組みを整えたい
4. ジモティー
地域掲示板型のサービスで、近隣の求職者に直接アプローチできるのが特徴です。短時間勤務やパート募集との相性が良い媒体です。
特徴
・地域密着型で近隣の応募が集まりやすい
・無料で求人投稿が可能
・即戦力のパート人材が見つかりやすい
こんな企業におすすめ
・近所から通える人材を採用したい
・短時間/補助業務のスタッフを探している
5. げんきワーク
中小企業や地域求人に強い無料求人掲載サイトです。シンプルな掲載で、手軽に募集を始められます。
特徴
・完全無料で求人掲載が可能
・地域別/職種別の検索に対応
・小規模事業所でも使いやすい
こんな企業におすすめ
・とりあえず無料で募集を始めたい
・コストをかけずに露出を増やしたい
6. 求人ボックス
検索エンジン型の求人サイトで、無料掲載でも一定の露出が見込めます。Indeedと並んで活用されることが多い媒体です。
特徴
・無料掲載が可能
・検索型で多くの求職者に見つけてもらえる
・有料広告への拡張もできる
こんな企業におすすめ
・Indeed以外の流入経路も確保したい
・複数媒体で露出を増やしたい
7. キャリア65
シニア世代に特化した求人サービスで、60代・70代の求職者に直接アプローチできるのが特徴です。最初の1名は無料で採用できるため、コストをかけずにシニア採用をスタートできます。
特徴
・シニア層に特化した求人サイト
・最初の1名は無料で採用可能
・年齢不問/未経験OKの求人と相性が良い
こんな企業におすすめ
・60代/70代の採用を検討している
・費用をかけずにまず1名採用してみたい
活用のポイント
1つの媒体だけでなく、
・ハローワーク(地域/シニア層)
・Indeed/求人ボックス(幅広い層)
・ジモティー(近隣人材)
・engage(採用基盤づくり)
のように、役割を分けて併用するのが効果的です。
4.無料求人を成功につなげるためのポイントとは?
無料で求人を掲載できるサービスはコスト面で非常に魅力的ですが、ただ掲載するだけでは応募にはつながりません。限られた枠の中でもしっかり成果を出すためには、いくつかの重要なポイントを押さえる必要があります。
1. ターゲットに響く求人原稿を作成する
求人原稿で最も大切なのは、誰に向けて発信しているかを明確にすることです。たとえば、高齢者を採用したい場合は、以下のような工夫が効果的です。
・「60歳以上歓迎」「シニア活躍中」など、採用ターゲットに向けた表記を記載
・「週2日~OK」「短時間勤務可能」など柔軟な働き方を提示
・「体力に自信がない方でも安心」など、業務負担の配慮を明示
こうした具体的な言葉を入れることで、求職者の不安を和らげ、応募意欲を高めることができます。
2. 写真や職場の雰囲気を伝える
無料掲載枠では制限があることもありますが、可能であれば職場の写真やスタッフの声などを掲載することも有効です。特に高齢者は「どんな人たちと働くのか」「働きやすい環境か」といった安心感を重視します。
3. 応募後の対応を丁寧に行う
応募があった際には、迅速かつ丁寧な対応がカギとなります。高齢者はメールより電話での連絡を好む場合も多いため、連絡手段にも気を配りましょう。
・応募後1〜2日以内に連絡を入れる
・丁寧で親しみやすい言葉遣いを意識する
・面接日程は柔軟に調整する
こうした細やかな対応が、内定率や定着率の向上に直結します。
4. 地域密着型の採用戦略を立てる
高齢者の多くは自宅から近い職場を希望するため、エリアを絞った求人展開が効果的です。無料掲載媒体でも「市区町村名」や「最寄り駅」などを明記することで、検索時にヒットしやすくなります。
5. 複数の無料媒体を同時に活用する
1つのサービスに頼るのではなく、複数の無料求人サービスを併用することで露出を最大化できます。たとえば、ハローワークに掲載しつつ、キャリア65や自治体の求人支援サイトにも同時掲載することで、より多くの層にアプローチできます。
無料であっても、伝え方・見せ方・対応の仕方次第で、求人の成果は大きく変わります。シニア層に寄り添った丁寧な工夫を積み重ねることが、応募者との良好なマッチングにつながります。
5.まとめ|無料の求人サービスを賢く活用して人材確保を!
介護業界では人手不足が深刻化するなか、高齢者の採用という新たな選択肢が注目されています。彼らの豊富な人生経験や穏やかな人柄は、介護の現場において大きな力となります。
さらに、政府や自治体による高齢者雇用支援の後押しもあり、シニア人材の採用はコスト面でも制度面でも取り組みやすい時代に入りました。
今回ご紹介したように、ハローワークや無料求人サイトといった無料で使える媒体を上手に活用すれば、広告費をかけずに人材確保を行うことが可能です。さらに、原稿の工夫や応募者対応の質を高めることで、無料でも「採用できる求人」に仕上げることができます。
また、高齢者を雇用することで、企業としての社会的責任(CSR)を果たし、地域とのつながりや社内の多様性を高める効果も得られます。これは長期的に見て、組織の信頼やブランド価値を高める要素にもなるでしょう。
採用に悩む今だからこそ、固定観念を打ち破り、新しい人材活用の方法に目を向けてみることが重要です。無料の求人サービスは、費用をかけずに行動に移す第一歩となります。ぜひ、この記事を参考に、御社の採用戦略にお役立てください。
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