働くシニアの強い味方!食費節約で生活にゆとりを生む方法

お金

1. 年金だけでは不安…シニア世代のリアルな生活費事情

70代の平均的な収入と支出バランスとは?

70代のシニア世代の多くが感じているのが「年金だけでは生活が厳しい」という現実です。総務省「家計調査(2023年)」によると、無職世帯の高齢夫婦の月平均支出は約24.5万円。一方で、公的年金などの実収入は約21万円程度にとどまっており、毎月3〜4万円の赤字になるケースも少なくありません。

特に一人暮らしの場合、住宅費や医療費、日用品の出費が重なり、年金ではカバーしきれない状況に陥ることも。その結果、多くの高齢者が生活の補填を目的にパートや再就職を検討するようになっています。


食費が家計を圧迫する理由

支出の中でも注目すべきは「食費」です。高齢者の一人暮らし世帯では、月平均で約4万5,000円〜5万円が食費に使われており、家計全体の20%近くを占めることもあります。加齢により外食が減ったとしても、コンビニやスーパーでの買い物が割高になる傾向があり、意識しないとすぐに支出が増えてしまいます。

だからこそ、日々の食費を上手にコントロールすることが、生活全体のゆとりにつながるのです。


2. 無理なくできる!シニア向け食費節約の具体策

買い物前の“計画”が節約の第一歩

食費節約を実現するためには、買い物の回数と無駄を減らすことが基本です。そのために有効なのが「買い物メモ」の活用。冷蔵庫や食品庫の在庫を確認し、必要なものだけをリストアップして買い物に出かけましょう。

また、特売チラシを事前にチェックして、1週間分の献立をある程度決めておくと、衝動買いや無駄買いを防げます。最近では、スマートフォンで使えるチラシアプリ(「トクバイ」「Shufoo!」など)を利用するシニアも増えています。


冷蔵庫の中身を活かしきる「使い切りレシピ」

家庭で最も無駄になりやすいのが“食品ロス”。総務省の調査では、家庭から出る食品ロスの多くは賞味期限切れや、使い切れなかった野菜類です。

たとえば、半端に余ったキャベツや人参、豆腐などは、味噌汁やスープにまとめて入れて「残り物一掃メニュー」にするのがおすすめ。冷凍保存も効果的で、刻んだ野菜を冷凍しておけば、毎日の料理がラクになり、無駄なく使い切ることができます。


シニア割引・特売日をフル活用しよう

多くのスーパーでは、「シニアデー」や「60歳以上割引」の制度を設けています。例えば、毎週火曜日に5%引き、60歳以上はポイントが2倍になるなど、利用すれば月に数千円の節約につながることも。

地域によっては、市が発行する高齢者向けの割引カードなどもあるため、一度地元の情報を調べておくとお得な制度が見つかる可能性もあります。


3. 健康を損なわない!栄養バランスを守る節約ポイント

節約=粗食ではない!シニアに必要な栄養素とは

節約を意識するあまり、食事の内容が偏ってしまうと健康を害してしまいます。特にシニア世代は、筋力低下や免疫力の低下を防ぐために、たんぱく質・カルシウム・ビタミン類の摂取が非常に重要です。

厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」によると、70代の女性では1日あたりたんぱく質50g前後が推奨されており、卵・豆腐・魚などを適度に取り入れることが理想です。例えば、納豆+卵の朝ごはんはコストを抑えつつ高栄養という、節約にも健康にも優れたメニューになります。


旬の食材を上手に使うと栄養もコスパも◎

食材は「旬のもの」を選ぶことで、安く・栄養価が高く・おいしいという三拍子がそろいます。例えば、春ならキャベツや新じゃが、夏ならナスやオクラ、秋はさつまいもやきのこ、冬は大根や白菜など、旬の野菜は値段が安定しており、まとめ買いしやすいのもメリットです。

また、地元の直売所や産直市場では、新鮮な旬の食材がスーパーよりもお得に手に入ることも。少量パックや訳あり品をうまく使うことで、体にもお財布にもやさしい食生活を送ることができます。


4. シニアの声から学ぶ!実践してよかった節約法

70代女性Aさんの食費節約ルーティン

元・小売業の店長だったAさん(70歳)は、退職後、年金生活を始めましたが「年金だけでは月末が苦しい」と感じ、現在は週3日のパート勤務をしながら暮らしています。節約の意識は高く、特に「食費の管理」が家計の柱になっています。

Aさんの食費節約術は「1週間まとめ買い・買い足し禁止」というルール。週の初めにスーパーのチラシをチェックし、主菜・副菜・汁物を含む7日分の献立を簡単に立ててから買い物に出かけるそうです。

また、冷凍庫をフル活用し、安売りの肉や魚は小分けにして保存。下味冷凍なども取り入れて調理時間を短縮しつつ、食品ロスもゼロに。こうした取り組みで、月5万円近かった食費を約3.5万円まで抑えることに成功しています。


再就職で得た情報を食費節約に活かす工夫

再び働き始めたことで、Aさんは職場の仲間からも多くの情報を得ています。特に「地元の農協直売所」や「業務スーパー」「100円ショップの食品コーナー」など、お得な買い物スポットの情報交換が活発です。

また、職場の同年代の同僚と「持ち寄りおかず会」を月1回開催し、余った食材を持ち寄って簡単なおかず交換を行うことで、食材の無駄を減らすと同時に新しいレシピも学べる機会になっています。

Aさんのように、再就職によって得られる社会的つながりや情報の交換が、結果として生活の質を高めてくれるという実例は、これから働きたいシニア世代にとっても参考になるでしょう。


まとめ:食費節約を通じて、働くシニアがもっと元気に!

食費は毎日の積み重ねだからこそ、工夫次第で大きな節約効果をもたらします。70代のシニア世代が「年金だけでは不安」という状況のなか、働きながら上手に節約を実践することは、生活の質を高めるうえでも非常に重要です。

本記事で紹介したように、買い物前の計画、冷蔵庫の在庫管理、旬の食材活用など、手間をかけすぎずに取り入れられる方法ばかり。特に、再就職で得た人とのつながりや情報が、節約生活をより前向きに楽しいものへと変えてくれます。

また、節約の目的は単に「お金を使わないこと」ではありません。健康を守りながら、安心して暮らすための手段です。無理のない食費節約は、結果的に身体の調子を整え、仕事や趣味を楽しむエネルギーをもたらしてくれます。

これからも元気に働き続けたいシニアの方にとって、食費の見直しは日々の生活を豊かにする一歩です。家計にやさしく、体にもやさしい節約術を、ぜひ今日から実践してみてください。

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