健康・仲間・生きがいを一度に!シニアサッカーが人気急上昇中!

生活

1. なぜ今、シニアサッカーがブームなのか?

近年、60代・70代を中心に「シニアサッカー」が全国的なブームとなりつつあります。その背景には、健康志向の高まりや高齢者の社会参加を促進する流れ、さらにはスポーツ庁や自治体の支援も大きく関係しています。

高齢化社会における“アクティブシニア”の台頭

日本は現在、65歳以上が人口の約3割を占める超高齢社会に突入しています(※総務省統計局 2023年発表)。しかし、現代の高齢者はかつての「お年寄り」とは異なり、元気で意欲的な人が多く、「まだまだ動きたい」「人とつながっていたい」と考える“アクティブシニア”が増えています。

そうしたニーズに応える形で、健康維持や仲間づくりを目的に「サッカー」という競技が注目されるようになりました。かつて子どもや孫の応援に回っていた世代が、自分自身で再びグラウンドに立つ──。そんな新しいライフスタイルが生まれています。


サッカーの魅力が再注目される理由

サッカーは「走る・蹴る・判断する」という複合的な動きを伴うスポーツで、全身運動としての健康効果が非常に高いのが特長です。また、ポジションごとの役割分担が明確で、年齢や体力に応じて無理なくプレーできる点もシニアに向いています。ウォーキングサッカーなどの派生競技も誕生し、より安全で手軽に参加できるよう工夫が進んでいます。


メディアや大会による後押しも

NHKや地域新聞でシニアサッカーの様子が報道される機会が増えたことも、認知度向上に貢献しています。また、日本サッカー協会(JFA)や各地方協会主催による「全国シニアサッカー大会」などのイベントも、参加者のモチベーションを高めています。


2. シニアサッカーがもたらす3つの効果:健康・仲間・生きがい

シニアサッカーは単なる「スポーツ」にとどまらず、参加者の人生を豊かにする多面的な効果をもたらします。特に注目すべきは、「健康」「仲間」「生きがい」という3つの柱です。


① 健康面:生活習慣病の予防・体力維持に効果的

サッカーは有酸素運動と筋力運動の要素を併せ持つ全身運動です。適度な走行やキック動作は、心肺機能の向上、血行促進、筋力・柔軟性の維持に効果があります。特に高齢者にとっては、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防にもつながる重要な活動です。

また、定期的な運動習慣ができることで、睡眠の質が改善されたり、食欲が安定するなど、日常生活のリズムも整いやすくなります。


② 社会面:仲間とつながることで孤立を防ぐ

定年後は、職場という社会的なつながりが失われることで、孤独を感じやすくなる時期です。シニアサッカーは、同年代の仲間と定期的に顔を合わせ、声を掛け合いながらプレーするため、自然な形で「居場所」が生まれます。

実際、ある地域クラブでは「サッカーの日が週の楽しみ」「仲間に会うことで生き返る」と語る参加者も多く、スポーツが心の支えにもなっていることが分かります。


③ 心の面:再び目標を持てる“生きがい”の創出

目標を持つことは、年齢を問わず人生を前向きに保つ力になります。シニアサッカーでは、「大会出場」「勝利を目指す」「後輩に教える」といった目標を自ら設定できるため、生きがいにつながりやすいのです。

また、自分のプレーがチームの役に立つ、仲間に喜ばれるという実感は、自己肯定感の向上にもつながります。「自分はまだ社会の中で必要とされている」という感覚が、精神的な健康にとっても大きな支えとなります。


3. どこでできる?シニアサッカーを楽しめる場所と始め方(全国大会も紹介)

「興味はあるけど、どこでやっているのかわからない」「70歳からでも参加できるの?」——そんな疑問を持つ方も多いかもしれません。実は、シニアサッカーの環境は全国的に整ってきており、誰でも気軽にスタートできる状況が広がっています。


地域クラブや自治体主催のサッカー教室が充実

まず最も身近なのが、地域のサッカークラブやシニア向けスポーツ団体です。多くの自治体では、60代以上を対象としたサッカー教室やサークル活動を開催しています。参加費は無料〜数百円と非常に安価で、週1回の活動を通じて仲間と交流しながら楽しめるスタイルが主流です。

たとえば、東京都や神奈川県では「生涯スポーツセンター」などの公的機関が、初心者歓迎のウォーキングサッカー教室を提供しており、70代から始めた参加者も多数います。


日本サッカー協会も積極的に支援

一般社団法人日本サッカー協会(JFA)は「JFAグラスルーツ推進」の一環として、シニア層向けのサッカー環境整備に注力しています。各都道府県協会と連携し、シニアカテゴリー(60歳以上、70歳以上)の登録チーム数も年々増加中です。

JFA公式サイトでは、地域のクラブチーム検索や大会情報も閲覧でき、興味のある方がすぐに行動に移せるようになっています。
JFA公式サイト シニアサッカー大会紹介ページ


参加できる全国大会も開催中

毎年6月には「全日本シニアサッカー大会」(日本サッカー協会主催)が開催されており、60歳以上と70歳以上の部門に分かれた公式戦が全国各地から集結するビッグイベントです。

この大会は「勝ち負けよりも、楽しむこと」が主眼でありながらも、全国から強豪シニアクラブが集まり、白熱したプレーが展開される場でもあります。観戦するだけでもモチベーションが上がるイベントなので、初心者の方はまず「見ること」から入るのもおすすめです。


始めるためのステップ

1.近くのスポーツセンターや市区町村の広報誌で活動団体を探す
2.JFAや都道府県サッカー協会のHPでチーム・大会情報をチェック
3.最初は見学からでもOK!道具も運動靴とジャージで十分
4.継続的に参加する中で、シューズやユニフォームを揃えていく


    4. シニア世代でも安心!ケガを防ぐための工夫と安全対策

    サッカーというと「激しいスポーツ」というイメージがあり、高齢者には危険では?と不安を感じる方も少なくありません。ですが、実際のシニアサッカーでは年齢や体力に応じた安全対策がしっかり取られており、多くの方が安心して参加しています。


    「ウォーキングサッカー」で無理なくスタート

    シニア層の初心者には、「走らないサッカー」として知られるウォーキングサッカーが推奨されています。これは、プレー中の“走行”を禁止し、歩いてプレーするルールが設けられているスタイルです。体への負担が少ないため、足腰に不安がある方や運動習慣が久しぶりの方でも安心して取り組めます。

    ボールも地面を転がすプレーが中心となり、転倒リスクも軽減。チームプレーの楽しさはそのままに、安全性を確保できる工夫が詰まった競技です。


    ケガを予防するための準備運動と用具選び

    参加者の多くが40分前には現地入りし、ストレッチや準備運動に時間をかけています。筋肉や関節をしっかり温めておくことは、ケガ予防において何より重要です。

    また、用具面でも「衝撃吸収性の高いインソールの靴」「人工芝対応の軽量スパイク」などが推奨されており、滑りにくく足首の捻挫を防ぐよう設計された商品も多く販売されています。


    ルールの工夫で“ぶつかり”を回避

    公式なシニアサッカーの試合では、「タックル禁止」「身体接触を極力避ける」というルールが明文化されています。ファウルを厳格に取ることで、無理な接触プレーを抑え、安全性が高まっています。

    さらに、チーム内でも「相手の年齢や体力に配慮する」「無理に競らない」といった“思いやりの文化”が根づいており、参加者同士で安全を守る風土が広がっています。


    万が一への備えも大切

    定期的な活動を行っているチームでは、スポーツ保険に加入するケースがほとんどです。これは万が一のケガに備えてのもので、年間数千円で加入可能。安心してプレーを楽しむための備えとして、導入をおすすめします。


    5. シニアサッカーが“働く力”にもつながる理由とは?

    シニアサッカーが「健康づくり」や「趣味」として人気を集めていることは確かですが、実はそれ以上に「働き続ける力」にも好影響を与えている点が注目されています。定年後の再就職やパート勤務を目指す人にとって、サッカーが“第二のキャリア”を支える土台になる可能性があるのです。


    体力・集中力の維持が仕事の継続にプラス

    まず第一に、サッカーを定期的にプレーすることで体力が維持され、日常の動作がスムーズになるという利点があります。施設管理員や警備員、清掃など、シニアに人気の仕事には立ち仕事や移動の多い業務が多く、体の安定性や柔軟性があるだけで疲れにくくなります。

    また、試合中には相手の動きを見て瞬時に判断するなど、集中力や反応力も必要になります。これらは仕事中の判断や対応力の向上にもつながるため、現役で働きたいシニアには嬉しい効果です。


    メンタルの安定が“辞めずに続けられる”力に

    働き続ける上で重要なのが「メンタルの安定」です。シニアサッカーでは、仲間と支え合いながら目標に向かって取り組む過程があり、達成感や満足感を得やすいのが特長です。

    そのため、自己肯定感が高まり、仕事での多少の困難にも前向きに向き合えるようになります。週に1回でも「好きなことに打ち込める時間」があることは、働く意欲の維持に大きな影響を与えます。


    仲間とのつながりが“情報源”にもなる

    もうひとつ見逃せないのが「情報ネットワーク」です。サッカー仲間の中には、同じように定年後に働いている人や地域の求人に詳しい人がいる場合も多く、自然な形で仕事やボランティアの情報が得られることがあります。

    実際、「サッカー仲間の紹介で仕事が決まった」という声もあり、趣味の場が社会参加や再就職への“橋渡し”になるケースも増えています。


    6. まとめ:サッカーで人生にもう一度火をつけよう!

    シニアサッカーは、単なるスポーツの枠を超えて、健康、仲間、そして生きがいを同時に得られる“人生を再起動させるツール”です。

    高齢化が進む日本において、「元気な高齢者」がますます注目される中、シニアサッカーはその象徴ともいえる存在になりつつあります。体を動かし、笑い合い、目標に向かってチャレンジする姿は、年齢を重ねても前向きに生きられるという実例そのものです。

    また、サッカーを通じて得られる体力や意欲は、日々の生活や仕事を支える力にもなります。働くことを諦めるのではなく、「動けるからこそ働ける」「働きたいからこそ体を動かす」——そんな好循環を生み出すきっかけとして、サッカーは非常に有効です。

    これからの人生をもっと充実させたい方、新しい挑戦を探している方には、サッカーという選択肢をぜひおすすめしたいと思います。全国のクラブや教室、大会も充実している今だからこそ、始める絶好のタイミングです。

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