シニア世代にこそおすすめ!バケットリストで見つける“働く”喜びと人生の目標

生活

1. バケットリストとは?|シニア世代にこそ必要な“やりたいことリスト”

「バケットリスト」という言葉を耳にしたことはありますか?
これは「死ぬまでにやりたいことリスト」という意味で、英語の “kick the bucket(死ぬ)” という表現に由来します。近年では、年齢やライフステージを問わず、自分の人生を見つめ直し、やりたいことをリスト化する手法として多くの人に広がっています。

バケットリストの魅力とは?

特にシニア世代にとって、バケットリストは人生を前向きに過ごすための「羅針盤」とも言える存在です。
「これからの人生、何をしていこうか」と考えたときに、過去にやりたかったこと・諦めていたこと・新しく挑戦してみたいことを言語化し、見える化することで、自分自身の価値観や希望に改めて気づくことができます。

また、目標を持つことで日々にハリが生まれ、精神的な活力にもつながります。趣味や旅行だけでなく、「もう一度仕事をして社会とつながりたい」という想いも、バケットリストの立派な項目。自分の人生をより豊かにしてくれる要素を整理するきっかけになります。


書き出すだけで気持ちが前向きに

リストは紙でもスマホのメモ帳でもOK。形式は自由で、項目の数にも決まりはありません。
たとえば、

・孫と海外旅行に行く
・ボランティア活動をしてみたい
・もう一度接客の仕事をしてみたい
・小さな畑で野菜を育てる

こんな風に、「ワクワクすること」「少し背伸びすれば届きそうなこと」を書いていくことが大切です。実現可能性よりも、「やってみたい」「心が動いた」という直感を大事にしてみましょう。


2. なぜ今、バケットリストが注目されるのか|再び“働く”ことを考える背景

「バケットリスト」が注目されている理由の一つに、人生100年時代の到来があります。
平均寿命が延び、60歳や65歳で定年退職しても、その後20〜30年の時間がある──そんな時代になった今、「老後」はもはや“余生”ではなく、“もうひとつの人生”ととらえられるようになっています。

退職後に直面する「時間」と「目的」の空白

多くの人が、定年退職を迎えたあとに戸惑います。長年働いてきた日々から一転して、時間に余裕はあるのに、「今日は何をしよう」「誰とも話さなかったな」という日が続く。
このように、生活に目的やメリハリを見失ってしまうことが、心身の不調につながるケースも少なくありません。

特に真面目に働いてきた人ほど、仕事を失った喪失感や「役割がなくなった」と感じる傾向があります。こうした背景から、「自分らしい目標」を再確認できるバケットリストは、多くのシニアにとって希望の灯となるのです。


働くこと=収入+社会との接点

最近では、再就職やパートタイムでの仕事復帰を希望するシニアも増えています。理由は「年金だけでは不安だから」という経済的な事情だけではありません。
むしろ、「社会とつながっていたい」「まだ誰かの役に立ちたい」といった“内面的な欲求”が大きな動機になっています。

仕事を通じて誰かと会話し、感謝され、自分の役割を再発見する──
それは、若い頃とは違った意味での「働く喜び」につながります。そしてその“再出発”を自然に後押ししてくれるのが、バケットリストなのです。


3. 仕事もリストに入れてみよう|“働く”ことがもたらす3つの効果

バケットリストに「旅行」や「趣味」を入れるのは定番ですが、実は「仕事」もリストに加えることで、人生の充実度が大きく変わることをご存じでしょうか?
「もう働かなくていい」と思っていたはずが、少しずつ「もう一度働いてみたい」と感じるようになる人も少なくありません。

ここでは、シニアが仕事を通じて得られる主な効果を3つご紹介します。


1. 社会とのつながりが生まれる

働くことで自然と人と関わる時間が増え、社会との接点が保たれます。
特にパートタイムや短時間の仕事でも、職場でのちょっとした会話やコミュニケーションは、孤立を防ぎ、精神的な健康を支えてくれる重要な要素です。

高齢者の孤独やうつが社会問題となっている今、「社会とつながり続けること」は、生活の質(QOL)を高める大きな手段といえます。


2. 健康の維持につながる

仕事をすることで、生活にリズムが生まれ、適度な運動や脳の刺激も得られます。
特に「頭と体をバランスよく使える軽作業」や「人と関わる接客業」は、認知症予防や筋力維持にも効果的だとされています。

たとえば、公益財団法人長寿科学振興財団によると、65歳以上で就業している人のうち、仕事が生活に張り合いを与えていると答えた人は80%以上にものぼっています(※1)。


3. 自分の価値を再確認できる

定年後は「自分にはもう何もできない」と感じてしまう人もいますが、実際には豊富な経験や人間性、スキルを持っている人ほど重宝される職場も多くあります。
自分の能力や人柄が誰かの役に立ち、感謝されたときに得られる“自己肯定感”は、バケットリストに書くだけでは得られない、実際の「働く」体験からこそ得られるものです。


仕事は単に収入を得る手段ではなく、人生後半において「生きる力」を育む活動でもあります。バケットリストに「もう一度働いてみる」「社会に貢献する仕事をする」と書き加えることで、毎日の行動にも前向きな変化が生まれるはずです。


(※1)出典:公益財団法人 長寿科学振興財団「高齢者の就労に関する調査結果」2022年


4. バケットリストの作り方|無理せず続けられる目標の立て方

バケットリストは、「夢のようなこと」を書き出すものと思われがちですが、実はもっと身近な“やってみたいこと”の棚卸しとして活用できます。特にシニア世代の場合、「できること」「無理なく続けられること」を意識することが、リストを現実的に楽しむコツです。

ステップ①|まずは思いつくままに書き出す

最初は「実現できるかどうか」は考えなくてOKです。
思いついたものをとにかく書き出してみましょう。紙とペン、スマホのメモ機能、何でも構いません。
たとえば:

・昔好きだったピアノをもう一度弾いてみたい
・週1日だけ仕事をしてみたい
・地域のイベントに参加してみたい
・子どもや孫と一緒に旅行に行く

この段階では「自由な発想」が大切です。


ステップ②|ジャンルごとに整理してみる

ある程度書き出せたら、リストをいくつかのカテゴリーに分けてみましょう。
たとえば:

・「趣味・自己実現」:習い事、読書、絵画など
・「健康・体力維持」:ウォーキング、ヨガ、菜園など
・「社会とのつながり」:仕事、ボランティア、地域活動など
・「家族・人間関係」:旅行、電話、手紙など

この整理をすることで、自分が今「どんなことに関心があるのか」「何を大事にしているのか」が見えてきます。


ステップ③|“行動できる目標”に落とし込む

書き出した目標を、「具体的な行動」に置き換えてみることがポイントです。たとえば、

・×「健康になりたい」 → ○「週3回、朝に30分散歩する」
・×「社会に出たい」 → ○「週2回、近所の清掃ボランティアに参加する」

こうすることで、「いつ・どこで・どうやって」が明確になり、達成しやすくなります。


コツは「欲張りすぎない」こと

バケットリストは、決して“ノルマ”ではありません。「全部達成しなければならない」と構えるのではなく、「自分らしい人生を描くための道しるべ」と考えることで、より自然に日々の行動へとつながります。


5. リストを実現するために必要な視点とは?|行動に移すための3つのヒント

せっかく作ったバケットリストも、書くだけで終わってしまってはもったいないですよね。
やりたいことを「実現」に変えるには、少しの視点の工夫と行動が必要です。ここでは、行動に移すための3つのヒントをご紹介します。


ヒント1:小さな一歩から始める

「仕事を再開したい」「何か新しいことを始めたい」と思っても、いきなりフルタイム勤務や大きな目標に取り組むのはハードルが高いものです。

まずは、「見学に行ってみる」「ネットで調べてみる」「興味のある人に話を聞いてみる」など、“行動のハードルを下げる”ことからスタートしましょう。

✅ 例:
「地域で募集しているパートの説明会に行く」
「ハローワークに登録してみる」
「シニア向け求人サイトを眺めてみる」

この小さな一歩が、次の一歩へと自然につながります。


ヒント2:自分だけの「優先順位」を持つ

バケットリストに書かれた項目は、すべてが同じ重みではありません。
「今すぐやりたいこと」「体力や気力があるうちにやっておきたいこと」「家族と一緒にできること」など、自分なりの優先順位をつけてみるのがおすすめです。

また、「他人の目」や「世間体」を気にせず、自分自身の“納得感”を大切にすることも、後悔のない選択につながります。


ヒント3:応援してくれる人を見つける

どんなに素敵な目標でも、一人で黙々と進めるのは難しいことがあります。
そんなときは、友人や家族、元同僚など、話を聞いてくれたり背中を押してくれたりする存在が大きな支えになります。

さらに、「仕事を通じたつながり」は、新たな応援者や仲間との出会いにもつながります。
「バケットリストを実現する」とは、人生の中に新しい風を吹き込むこと。行動に移すこと自体が、すでに一つの達成でもあるのです。


6. “働く”を叶える手段|シニア向けの仕事探しのコツとポイント

「もう一度働きたい」「社会とつながっていたい」という思いを、実際の仕事に結びつけるにはどうすればいいのでしょうか?
ここでは、シニア世代が無理なく仕事を見つけるためのコツと、信頼できる探し方のポイントをご紹介します。


コツ①|「やれること」より「やりたいこと」を軸に

シニアの就職活動では、つい「年齢的にこれしかできないかも…」と消極的になりがちです。
ですが、重要なのは「できること」より「やりたいこと」。バケットリストで見つけた“働きたい理由”に素直になって、希望に沿った仕事を選びましょう。

たとえば:

・「人と接したい」→ レジ、受付、コンシェルジュなど
・「身体を動かしたい」→ 清掃、農作業、品出しなど
・「落ち着いた環境で働きたい」→ 図書館業務、資料整理など

働き方や仕事内容は多様化しています。フルタイムでなくても、週2〜3回の短時間勤務という選択肢もあります。


コツ②|シニア歓迎の求人媒体を活用する

年齢を重ねても働きやすい環境を探すには、シニアに特化した求人媒体を活用するのが効率的です。

代表的なシニア向け求人サイト例:

キャリア65:60代以上歓迎の仕事が豊富。登録不要で気軽に閲覧可能。
グラン・ジョブ:職種ごとに細かく分類され、探しやすさが特徴。
ハローワークインターネットサービス:シニア歓迎条件での絞り込みも可能。

一般的な求人サイトでは年齢制限や条件が見えにくいこともありますが、シニア向け媒体では最初から対象年齢に合った求人が並ぶため、効率よく探せます。


コツ③|「職場の雰囲気」を重視する

シニアの仕事選びで忘れてはいけないのが、「職場の雰囲気」です。
仕事内容が合っていても、人間関係や環境にストレスを感じては長続きしません。応募前に口コミを調べたり、見学できる職場なら事前に足を運んだりするのもおすすめです。

また、「同年代が働いているかどうか」や、「未経験でも受け入れてもらえるか」といった視点も、安心して働き始めるための重要なポイントです。


「バケットリストに“働く”を加える」ことは、自分らしい生き方を実現する第一歩です。無理なく、楽しく、自分らしい働き方を選んでいきましょう。


7. まとめ|バケットリストが導く、心豊かなシニアライフ

バケットリストは、シニア世代が「自分らしい人生」を取り戻すための力強いツールです。
やりたいことを整理し、行動に移すことで、毎日が少しずつ変わっていきます。

なかでも「もう一度働く」という選択肢は、収入の補填にとどまらず、社会とのつながりや自己肯定感をもたらす重要な要素です。
ただし、無理をする必要はありません。週に数回、数時間だけの仕事でも、誰かと関わることが自分のリズムを作り、健康や生きがいへとつながっていきます。


バケットリストが教えてくれること

・人生に「遅すぎる」というタイミングはない
・「働くこと」は年齢を重ねたからこそ得られる喜びがある
・小さな一歩からでも、未来は変えられる


70代になった今だからこそ、自分の本音と向き合い、「やってみたい」と思う気持ちを大切にしてみませんか?
バケットリストは、その思いを形にする最初の一歩。
そして“働く”という行動は、あなた自身をもう一度輝かせてくれる選択肢の一つです。

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