65歳からの仕事探しで後悔しないために|求人選び5つの注意点

仕事

1.【はじめに】65歳からの仕事探しに必要な視点とは?

65歳を迎え、「もう一度働こう」と考える方が増えています。理由はさまざまですが、多くの人が「年金だけでは不安」「まだまだ健康だから動きたい」「社会とつながっていたい」といった思いを抱いています。

しかし、シニア世代の仕事探しは若い頃とは違います。求人票に書かれている言葉の裏にある“職場の実情”や、“自分の体調・生活とのバランス”をしっかり見極めないと、後悔につながる可能性もあります。

特に65歳を過ぎた今だからこそ、仕事選びでは「無理なく続けられるか」が最も大切な基準です。働くことは、収入の確保だけでなく、生活リズムを整えたり、社会と関わりを持つことにもつながります。だからこそ、自分に合った仕事を選ぶことで、精神的な充実感も得られるのです。

この記事では、65歳からの仕事探しで「後悔しないため」にチェックすべき5つの注意点を紹介します。これからの人生をより前向きに過ごすために、ぜひ参考にしてください。


2.年齢不問でも安心できない?「歓迎」の本当の意味を見極めよう

求人票でよく見かける「年齢不問」「シニア歓迎」という言葉。これを見ると、「年齢に関係なく採用されやすいのかも」と期待してしまいがちですが、言葉通りに受け取るのは危険です。

実際には、「年齢不問」と記載されていても、現場では体力やスピードが求められる仕事だったり、若いスタッフ中心の職場だったりするケースもあります。また、「シニア歓迎」は、単に人手が足りず、誰でもいいから来てほしいという場合もあります。もちろん、本当にシニアの特性を理解して受け入れている職場もありますが、見極めが必要です。

見極めのポイントは「具体的な記載内容」

以下のような情報が求人票に書かれていれば、より信頼できると考えられます。

・「60代・70代のスタッフも活躍中」といった記載
・「週2日〜OK」「短時間勤務あり」など、柔軟な働き方に言及している
・「定年後の再雇用実績あり」など、高齢者の就業実績がある

こうした具体的な情報があると、その企業が本当にシニアを受け入れる体制を整えている可能性が高いと判断できます。


不安なときは面接や問い合わせで確認を

求人票だけでは分からないことも多いものです。実際に応募する前に、企業に電話で確認したり、面接時に「同年代の方はいらっしゃいますか?」「体力的に心配ですが大丈夫でしょうか?」と率直に聞いてみることも、ミスマッチを防ぐ有効な手段です。

「年齢不問」=「誰でも歓迎」ではないことを頭に入れ、現実的な視点で求人を読み解く力を持つことが、65歳からの仕事探しではとても大切です。


3.体力や健康状態に合った仕事内容かを必ずチェック

65歳を過ぎてからの仕事探しでは、「自分の健康状態に合った仕事かどうか」が何よりも重要な判断ポイントです。たとえ仕事の内容が魅力的で、給与条件が良かったとしても、無理をして体を壊してしまっては本末転倒です。

過信は禁物。今の自分の体力を冷静に見つめよう

長年、現場や工場などで働いてきた方の中には「まだまだ動ける」「若い頃と変わらない」と感じている人も多いかもしれません。しかし、加齢に伴う筋力や柔軟性、視力・聴力の低下は徐々に進行します。
自分では元気なつもりでも、急な体調不良や疲労の蓄積で続けられなくなることもあるのです。

たとえば以下のような点を、仕事選びの際にチェックしましょう。

・長時間の立ち仕事ではないか
・重い荷物の持ち運びが必要ないか
・夏場、冬場の気温変化が厳しい屋外作業でないか
・トイレや休憩が十分に取れる環境か


「ゆるやかに働ける仕事」は選択肢が豊富

シニア世代に人気のある仕事としては、以下のような健康への負担が少ない職種があります。

・マンションや施設の管理員
・駐車場やビルの警備業務(座り勤務中心)
・データ入力や事務補助などの軽作業
・図書館や公共施設での受付、案内業務

これらは、定期的な休憩が取りやすく、体力的な負担も比較的少ないため、多くのシニアに支持されています。


健康診断を仕事探しの前に

もし可能であれば、仕事探しを始める前に一度健康診断を受けておくのも良い方法です。医師のアドバイスを受けながら、自分に無理のない働き方を見つけることで、長く続けられる仕事と出会える確率が高まります。


4.自分に合った勤務時間・通勤距離かどうかを確認

65歳以降の働き方では、「どれだけ働けるか」よりも「無理なく働き続けられるか」が重要です。中でも勤務時間と通勤距離は、仕事を長く続けられるかどうかに直結する大切な要素です。

勤務時間の長さや時間帯は要チェック

若い頃のようにフルタイムで週5日働くのは、思った以上に体への負担になります。特に高齢になると、睡眠の質が低下しやすく、長時間の勤務によって疲れが取れにくくなる傾向もあります。

こんな勤務条件なら、シニア世代でも比較的安心して働けます。

・週2~3日から始められる
・1日4~6時間程度の短時間勤務
・朝や昼の時間帯のみで、夜勤がない
・自分の体調に合わせて勤務日を調整できる(シフト制など)

勤務時間が柔軟に調整できる職場は、体調管理がしやすく、働き続けやすい傾向にあります。


通勤距離や交通手段も負担にならない範囲で

意外と見落とされがちなのが「通勤距離」です。自宅から職場まで30分以上かかる場合、往復だけで疲れてしまい、仕事に集中できないことも。特に、満員電車やバスの乗り継ぎが必要な職場は、日々のストレスにつながる可能性もあります。

できる限り、自宅から徒歩圏内や、自転車で通える距離、もしくは1本の公共交通機関で通える場所を優先すると、毎日の通勤が苦になりません。


求人票では「勤務地・勤務日数・シフトの柔軟性」を必ず確認

たとえば、以下のような記載があると、安心して応募できます。

・「週2日〜相談可」
・「午前のみ/午後のみ選択可」
・「通勤交通費支給」「自転車通勤OK」
・「自宅から〇〇分以内の方歓迎」

自分の生活リズムや通勤体力に合った条件かをしっかり確認し、無理のない働き方を選ぶことが、長く元気に働く秘訣です。


5.給与だけで決めない!人間関係や職場の雰囲気も大切に

「少しでも収入を増やしたい」と思うのは自然なことです。しかし、65歳からの仕事選びでは、給与条件だけにとらわれず、人間関係や職場の雰囲気も含めて“総合的に”判断することが大切です。

給与が良くても、人間関係がつらければ続かない

どんなに時給が高くても、職場で孤立したり、年下の社員からの扱いにストレスを感じたりすれば、気持ちが疲れてしまいます。逆に、時給が少し低くても、仲間と協力し合えて「ここに来るのが楽しい」と思える職場であれば、長く続けられる可能性は高いでしょう。

シニア世代は、以下のような職場環境を重視する傾向があります。

・年齢を気にせず受け入れてくれる風土がある
・無理なく相談できる上司や同僚がいる
・丁寧な指導やサポート体制が整っている
・自分の経験や知識が評価される場面がある


面接や職場見学で「雰囲気」を感じ取ることが大事

求人票では、職場の空気までは読み取れません。そのため、可能であれば面接時や事前見学のときに、現場の雰囲気を肌で感じることが大切です。

以下のポイントを意識してみてください。

・ほかにシニア世代の従業員がいるか
・面接担当者の対応は丁寧か、親しみやすいか
・職場内であいさつが交わされているか
・忙しすぎてピリピリした空気ではないか

これらをチェックすることで、給与以外の“働きやすさ”を確認できます。


長く働くためには「気持ちよく通えるか」がカギ

シニアにとって、仕事は「稼ぐ手段」であると同時に、「生きがい」や「社会との接点」でもあります。心地よい人間関係の中で、自分らしく働ける環境を選ぶことが、長期的に見て一番のメリットにつながります。


6.【まとめ】自分に合った仕事を見つけて、後悔しない再スタートを

65歳からの仕事探しは、「生活のため」だけでなく、「心の充実」のためでもあります。年齢を重ねるほど、「何をするか」よりも「どう働くか」「どこで誰と関わるか」といった視点が大切になってきます。

ここまで紹介してきた5つの注意点を、もう一度振り返ってみましょう:

1.「年齢不問」の言葉をうのみにせず、実際の受け入れ体制を確認すること
2.自分の体力・健康状態に合った仕事内容を選ぶこと
3.勤務時間や通勤距離が負担にならない範囲かをチェックすること
4.給与だけでなく、人間関係や職場の雰囲気にも注目すること
5.見学・面接で現場のリアルな情報を得る努力をすること

    こうした点を踏まえて求人を選ぶことで、無理のないペースで長く働ける環境を見つけることができます。

    また、今の仕事が「自分の経験を活かせる場」「新たな挑戦ができる場」として機能すれば、65歳を過ぎても「人生はまだまだこれから」と実感できるはずです。

    ぜひ、焦らず、自分にとって本当に合った仕事を見つけてください。そして「働いてよかった」と思える日々を重ねていきましょう。

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