1. バウンドテニスってどんなスポーツ?|基本ルールと特徴を解説
バウンドテニスとは、室内でも安全に楽しめるように考案された日本発祥の軽スポーツで、1980年代に誕生しました。通常のテニスを基にしていますが、使用するラケットやボール、コートのサイズなどがコンパクトに設計されているのが特徴です。高齢者や初心者でも取り組みやすく、全国各地で愛好者が増えています。
特徴1:小さなスペースでプレイできる
一般的な体育館の1/3程度のスペースでもプレイ可能。専用の「バウンドテニス用コート」は縦10.6m×横3.6mと非常にコンパクトです。天候に左右されず、室内で安心して楽しめます。
特徴2:体にやさしいラケット&ボール
ラケットは短くて軽い(約50cm/約300g)設計。ボールは「スポンジボール」や「軟式の専用ボール」が使われ、打球のスピードが緩やかなため、反射神経や筋力に自信がない方でも無理なく参加できます。
特徴3:シンプルなルールで覚えやすい
ルールは軟式テニスに近く、1バウンド以内で打ち返すというシンプルなもの。試合形式では、1対1または2対2で行うことが多く、プレイヤー同士のコミュニケーションも生まれやすいのが魅力です。
このように、バウンドテニスは体力に不安がある方や運動習慣がなかった方にも親しみやすいスポーツです。
2. なぜシニア世代にバウンドテニスが選ばれているのか?
バウンドテニスがシニア世代に人気を集めているのには、いくつかの理由があります。ただの運動ではなく、「続けやすさ」「安全性」「仲間づくり」の観点から、シニアライフを豊かにしてくれる点が支持されているのです。
続けやすいから無理なく習慣にできる
バウンドテニスは、激しい動きが少なく、プレイ時間も30分〜1時間程度で十分。週1回でも体のリズムを整える習慣として取り入れる人が多く、運動が苦手な方でも「これならできそう」と始めるケースが目立ちます。
ケガのリスクが低く、安全に楽しめる
軽いラケットとスポンジボールを使うことで衝撃が少なく、転倒や打撲のリスクが低いのが特長です。医師から「激しい運動は控えるように」と言われた方でも、医療や運動指導の専門家がいるサークルでは適切なアドバイスのもとでプレイが可能です。
仲間ができる=孤立しにくい
高齢になると社会的なつながりが減少しやすくなりますが、バウンドテニスの多くは地域のサークルやクラブ活動で行われるため、同世代の仲間と出会いやすいのが魅力。プレイ後にお茶を飲みながら談笑するなど、「運動+交流」の場として親しまれています。
「やってみたら想像以上に楽しかった」という声が多く、体力的・心理的ハードルの低さがバウンドテニスの最大の魅力です。
3. 健康にも効果あり!バウンドテニスがもたらす身体と心へのメリット
バウンドテニスはシニア世代にとって「ちょうどよい運動強度」を持ち、健康維持と心の安定の両面で効果が期待されています。特に、高齢者に多い「運動不足」「孤立感」「認知機能の低下」を防ぐうえで役立つ点が評価されています。
運動不足を無理なく解消できる
バウンドテニスは軽いランニングやストレッチに近い動きを含むため、有酸素運動としての効果が得られます。定期的にプレイすることで、筋力やバランス感覚の維持につながり、転倒予防や生活機能の改善にも好影響があります。
参考:厚生労働省「健康日本21(第二次)」では、週に2日以上・1回30分以上の運動を継続することが高齢者の健康寿命延伸に有効とされています。
心のリフレッシュ&前向きな気持ちに
スポーツには「セロトニン」や「ドーパミン」などの脳内ホルモンを活性化する作用があります。バウンドテニスも例外ではなく、体を動かすことで気分転換やストレス発散につながるという声が多く聞かれます。
特に、退職後に感じがちな「役割の喪失感」や「孤独感」を和らげるきっかけになるという点で、心理的メリットも大きいのです。
脳を使うことで認知機能にもプラス
相手の動きに反応して打ち返す、得点を数える、ルールを理解して戦略を考えるといったプロセスは、脳の前頭葉や海馬の刺激にもつながります。バウンドテニスは単なる運動ではなく、頭と体を同時に使う“脳活性型”スポーツとも言えるでしょう。
健康・気力・社会性をトータルにサポートするバウンドテニスは、まさにシニア世代の“人生の味方”です。
4. バウンドテニスを始めるには?|道具・場所・費用の基本情報
「バウンドテニス、ちょっと興味あるかも」そう思ったときに気になるのが、始めるための準備。ここでは、必要な道具・プレイできる場所・費用の目安をわかりやすく解説します。
必要な道具は3つだけ!気軽にスタート
バウンドテニスに必要な用具は、以下の3点です。
道具 | 内容・ポイント |
---|---|
ラケット | 全長約50cmの短め・軽量タイプ。初心者向けもあり。 |
ボール | スポンジ製または専用の軟式ボール。安全性が高い。 |
室内用シューズ | フラットで滑りにくい体育館用がベスト。 |
初期費用としては、一式そろえても5,000円〜10,000円程度と比較的リーズナブルです。地域によっては、貸出し用具があるクラブやサークルもあるため、まずは体験会や見学を活用するのもおすすめです。
どこでできる?プレイできる場所は?
バウンドテニスは主に以下のような場所でプレイされます。
・地域の体育館や公民館の多目的ホール
・福祉センターやシニア向けスポーツ施設
・地域サークルやNPOが主催する運動教室
「〇〇市 バウンドテニス」などで検索すると、自治体のスポーツ振興課や生涯学習センターの案内ページに教室情報が載っていることもあります。
費用の目安は?
公的施設を使うサークルであれば、1回あたりの参加費は100円〜500円程度と非常にリーズナブル。月会費制のクラブでも、1,000円〜3,000円前後で継続しやすい金額設定となっていることが多いです。
まずは「気軽な体験」から。道具も場所も手軽にそろえられるので、「動いてみたい」「仲間がほしい」と感じた方にはぴったりのスタートが切れます。
5. 地域でのつながりも!仲間と楽しむバウンドテニスの魅力
バウンドテニスの魅力は「運動効果」だけにとどまりません。地域の仲間と笑い合いながら体を動かせるという、心の豊かさを育む面でも大きな力を持っています。
参加のきっかけは「誘われて」「たまたま」
多くのシニアプレイヤーがバウンドテニスを始めたきっかけとして、「友人に誘われた」「公民館のチラシを見て」といった、偶然の出会いを挙げています。その偶然が、のちに新しい居場所や生きがいへとつながっているのです。
仲間ができると長く続けやすい
「1人ではなかなか続かない運動も、仲間がいると楽しく続けられる」という声は多く、互いに励まし合いながら健康づくりができる点も大きな魅力です。勝敗にこだわらず、「体を動かすことを楽しむ」雰囲気が、年齢や性別を超えて人をつなげます。
会話のきっかけが自然に生まれる
ラリー中のやりとりやプレイ後の雑談など、自然に会話が生まれる環境が整っているのもバウンドテニスの特徴。共通の話題があるため、初対面でも打ち解けやすく、「ここに来るのが楽しみ」という参加者も少なくありません。
実例:東京都内のあるクラブでは、参加者の9割以上が60歳以上。なかには80代の方もおり、週1回の活動を通じて「健康・仲間・居場所」を同時に得ているという声も。
“体を動かす”こと以上に、“人とつながる”ことに価値を感じているシニア世代にとって、バウンドテニスはまさにぴったりのスポーツです。
6. 地域でチャレンジ!バウンドテニスを始める方法と情報の集め方
「やってみたいけれど、どこで始めればいいの?」という方のために、バウンドテニスを地域で始めるための具体的な方法と情報の探し方をご紹介します。
自治体や公共施設の情報をチェック
まず最初にチェックすべきは、市区町村の広報誌やホームページです。多くの自治体では「スポーツ振興課」や「生涯学習課」などを通じて、以下のような情報を掲載しています。
・バウンドテニスの体験教室
・初心者向けの講座やスポーツイベント
・シニア向け健康づくりプログラムの一環
例:横浜市・名古屋市・札幌市などでは、公共施設で定期的にバウンドテニス講習会が開催されています。
公民館・地域交流センターを訪ねてみよう
地元の公民館、福祉センター、シニア交流館などでは、バウンドテニスのサークルや定期活動が行われていることが多くあります。掲示板や案内カウンターを見れば、活動日時や参加条件などが確認できます。
ネット検索のコツ:「地域名+バウンドテニス」
インターネットで調べる際には、次のようなキーワードで検索するのがおすすめです。
・「〇〇市 バウンドテニス サークル」
・「〇〇町 高齢者 スポーツ教室」
・「シニア バウンドテニス 初心者 体験会」
Facebookや地域の掲示板(例:ジモティー、地域SNSなど)でも募集されていることがあります。
一歩が不安な方は“見学”から
「体力に自信がない」「まったく初めてで不安」という方は、まずは見学だけでもOK。多くのサークルでは、見学歓迎・体験無料をうたっています。「動きやすい服と室内シューズ」で気軽に参加できるので、まずは雰囲気だけでも味わってみましょう。
はじめの一歩は、地元に目を向けること。情報は思ったより身近なところにあり、あなたの暮らす地域でも、きっとバウンドテニスの仲間が待っています。
7. まとめ|楽しく体を動かして、シニアライフをもっと豊かに
バウンドテニスは、シニア世代にとって理想的なスポーツです。身体への負担が少なく、気軽に始められるうえに、健康維持・仲間づくり・生きがいづくりといった多くのメリットをもたらしてくれます。
「そろそろ運動を再開したい」「社会とのつながりを持ちたい」「健康的に長く働きたい」――そんな思いを持つ方にとって、バウンドテニスは第一歩を踏み出すのに最適な選択肢と言えるでしょう。
運動が苦手でも、スポーツ経験がなくても、始めるのに遅すぎることはありません。最初の一歩は「見学」でも「体験」でも大丈夫。
バウンドテニスをきっかけに、あなたの生活に“笑顔”と“仲間”を取り戻すことができるかもしれません。
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