1. ラダーゲッターとは?|シニアでも楽しめる注目のニュースポーツ
ラダーゲッターは、2本のボールがついた紐を投げ、三段に分かれた「ラダー(はしご状の器具)」に引っかけて得点を競う、アメリカ発祥のスポーツです。ルールは非常にシンプルで、体力や筋力が少なくても楽しめるため、子どもから高齢者まで幅広い年齢層に親しまれています。
特に注目すべきは、シニア世代に最適な運動であるという点です。全身を大きく動かす必要がなく、腕の振りとバランス感覚を使うだけで自然な運動になるため、「無理なく、継続しやすい」スポーツとして高く評価されています。
また、プレイヤー同士が向かい合ってボールを投げ合う形式のため、コミュニケーションが生まれやすく、社交性も育めるという特徴があります。1対1でも楽しめますし、複数人でのチーム戦や大会形式での実施も可能。ルールが簡単なので、初めての方でもすぐにゲームに参加できます。
日本では、高齢者向けの介護予防プログラムや地域サロン活動の一環として導入が進んでおり、徐々に注目度が高まっています。近年では「ニュースポーツ」として各地の自治体が取り入れる例も増えてきました。
ラダーゲッターは、体力に不安を感じていたシニア世代に「もう一度体を動かす楽しさ」を思い出させてくれる存在です。
2. なぜシニアに人気?ラダーゲッターの魅力と健康効果
ラダーゲッターがシニア世代に支持される最大の理由は、「誰でもすぐに始められて、楽しく健康づくりができる」という点です。以下に、特に評価されている魅力と効果をご紹介します。
● 無理のない全身運動で“いつの間にか”健康に
ラダーゲッターは、ボールを投げる動作で肩・腕・体幹の筋肉を使い、また立って行うことでバランス感覚も養われます。動きはゆったりしていますが、自然と運動量が増えるため、日頃運動不足を感じている方にもぴったり。
特に、転倒予防や姿勢改善に役立つとされ、介護予防の一環として導入する施設も増加中です。
【参考:厚生労働省「介護予防・日常生活支援総合事業の手引き」】
高齢者の筋力維持・バランス力向上の重要性が示されており、ラダーゲッターのような軽度のスポーツが有効とされています。
● 競わず楽しめるから、気持ちが前向きに
ラダーゲッターは、勝ち負けよりも“引っかかった!”“惜しい!”というリアクションや笑い合いが主役のスポーツです。緊張やプレッシャーなく楽しめるため、運動に苦手意識がある方でもすんなり馴染めます。
気軽に人と関われるスポーツでもあるので、「ひとりで家にこもりがち」「話し相手が欲しい」といった悩みを抱えるシニアにとっては、孤立を防ぎ、前向きな気持ちを育む貴重な機会となります。
● 続けることで認知機能への良い影響も
ルールを覚えて得点を考えながら投げる、という脳の活性化要素も含まれているため、運動と同時に認知機能の維持・向上効果も期待されています。体と頭を同時に使うアクティビティとして、多くの専門家が推奨している点も見逃せません。
3. 運動が苦手でも安心!誰でもできるラダーゲッターのルールと道具
ラダーゲッターの大きな魅力の一つが、「とにかく始めやすい」ことです。特別な技術や運動能力は一切不要。運動が苦手な方や、久しぶりに体を動かすシニアでも、すぐに楽しめるシンプルなルールと安全性の高い道具が整っています。
● 基本ルールはこれだけ!シンプルで覚えやすい
ラダーゲッターでは、各プレイヤーが3本の「ボール付きのロープ(ボーラ)」を順番に投げ、ラダーの横棒に引っかけて得点を競います。
・ラダーには上、中、下の3段があり、それぞれの段に得点(例:上3点、中2点、下1点)が設定されています。
・投げる距離は自由に調整可能。椅子に座った状態からのプレイもOKです。
・基本的には1対1、またはチーム対抗戦で交互に投げ合います。
得点の計算もシンプルなので、競技性はあっても難しさはなし。お互いに声をかけ合いながら和気あいあいと進められるのが特徴です。
● 安全で軽量な道具だから安心
使用するボーラ(ボール付きロープ)は、柔らかくて軽量なプラスチック製が一般的。ラダー本体もポールを組み立てて使うタイプで、持ち運びや設置も簡単。屋内外問わず、公園・集会所・福祉施設・自宅の庭など、あらゆる場所で気軽にプレイできます。
また、体を大きく動かさないため、転倒やケガのリスクが低い点もシニアには嬉しいポイント。例えば、膝や腰に不安のある方でも、自分のペースで無理なく楽しめます。
● 準備のハードルが低く、始めやすい
セット一式はオンラインやスポーツ用品店などで5,000〜10,000円程度で購入可能。自治体や地域のスポーツ推進団体が用意してくれているケースも多く、体験会や無料貸出なども実施されています。
「準備が大変そう」「体力に自信がない」と感じる方にこそ試していただきたい、まさに“やさしいスポーツ”です。
4. 仲間と一緒に楽しめる!地域で広がるラダーゲッターの輪
ラダーゲッターは、個人で楽しむだけでなく、地域の人とつながりながら楽しむことができるスポーツです。多くの自治体や高齢者サロン、福祉施設などで導入が進んでおり、「ラダーゲッターをきっかけに人と会う機会が増えた」「新しい友達ができた」という声も数多く聞かれます。
● 地域活動やサロンで自然と仲間ができる
最近では、以下のような場所でラダーゲッターを楽しむグループやイベントが増えています。
・地域包括支援センターが主催する健康教室
・高齢者向けのサロン活動(自治体・社協主催)
・デイサービスや老人福祉施設のレクリエーション
・地域スポーツ推進員によるニュースポーツ体験会
・公民館や生涯学習センターの定期プログラム
こうした場では、初めて参加する方も多く、運動だけでなく「会話」や「交流」が目的の一つになっているのが特長です。ラダーゲッターのプレイ中は自然と笑顔が生まれ、初対面でも打ち解けやすい雰囲気になります。
● 地域での始め方|情報の探し方・問い合わせ先
「自分の地域でもラダーゲッターを体験してみたい」と思ったら、次のような方法で情報を探すのがおすすめです。
情報収集の方法 | 概要 |
---|---|
市区町村の広報誌 | 地域のイベント・教室の情報が掲載されていることが多い |
地域包括支援センターに問い合わせ | 高齢者向けの活動・介護予防プログラムを紹介してくれる |
社会福祉協議会(社協) | サロン活動やボランティア団体とのつながりがある |
生涯学習センター・公民館 | スポーツ体験イベントや定期開催の講座にラダーゲッターがある可能性も |
インターネット検索 | 「ラダーゲッター+〇〇市」などでローカルな活動情報を調べられる |
また、「自分たちで始めたい」という場合でも、ラダーゲッター用具は比較的安価で入手可能なため、小さなグループから自主的に始めることもできます。2〜3人いれば十分に楽しめるので、ご近所や知人同士で誘い合って始めるのもおすすめです。
● 人と人をつなぐ“スポーツの力”
高齢になると、外出の機会や新たな出会いが減ってしまいがちです。ラダーゲッターは、そうした中でも「行ってみたい」「また会いたい」と思えるきっかけになるスポーツ。気負わずに参加できるからこそ、続けるうちに仲間も増え、生活に張り合いが生まれます。
一人では続かない運動も、「仲間となら頑張れる」という方にはまさにぴったりの選択肢といえるでしょう。
5. 健康・交流・仕事にもつながる!ラダーゲッターがもたらす相乗効果
ラダーゲッターは単なる「運動」や「レクリエーション」を超えて、シニア世代の暮らしにさまざまな良い影響をもたらします。
健康維持、人とのつながり、さらには再就職やボランティアといった“社会との接点”にもつながる相乗効果が期待できるのです。
● 健康面でのプラス効果
継続して取り組むことで、以下のような身体的・精神的効果が得られるとされています。
・筋力、バランス力の維持による転倒予防
・軽度な有酸素運動による心肺機能への刺激
・人とのやり取りによる脳の活性化、認知症予防
・楽しみながら行うことで得られるストレス軽減効果
特に、孤独感や無気力を抱えがちな退職後のシニア世代にとって、楽しみながら体も心も元気になれる場があることは大きな支えとなります。
● 交流・仲間づくりのきっかけに
ラダーゲッターを通じて、定期的に顔を合わせる仲間ができると、自然と日常の充実度や外出頻度も向上します。中には、イベントの準備を手伝ったり、指導役として活動を広げたりと、「自分が必要とされる役割」を得る方も増えています。
「人と話すのが楽しい」「次に行くのが楽しみ」と思えることは、何歳になっても人生を豊かにしてくれます。
● 働くことや社会貢献への第一歩に
さらに、ラダーゲッターが思わぬ形で仕事やボランティアにつながることも。たとえば…
・地域の健康教室での補助スタッフとしての活動
・サロン活動の企画、運営に関わるボランティア
・スポーツ指導員やレクリエーションリーダーとしての再就職
特別な資格や体力は必要ありません。「自分が体験した楽しさを、誰かに伝えたい」という気持ちがあれば十分です。
これまでに小売業や接客業などで人と関わってきた経験のある方なら、そのスキルを活かして自然と役割を広げることも可能です。ラダーゲッターは、そうした次のステップへの“はじめの一歩”をつくるスポーツでもあります。
6. ラダーゲッターを始めてみたい方へ|体験方法と参加できる場所
「ラダーゲッター、ちょっと気になるけど、どうやって始めればいいの?」
そんな方のために、実際に体験する方法や、活動している場所の探し方をご紹介します。
● まずは“体験してみる”ことから
いきなり用具を買って自分で始めるのではなく、まずは地域の体験会やイベントに参加するのがおすすめです。初めてでもスタッフが丁寧にルールを教えてくれるので、運動に自信がない方でも安心です。
参加方法としては以下のようなルートがあります。
方法 | 内容 |
---|---|
市区町村の広報誌・HPをチェック | 「ニュースポーツ体験会」「高齢者向け健康教室」などに掲載されることが多い |
地域包括支援センター・社協に問い合わせ | 高齢者サロンや介護予防プログラムの一環で実施される場合あり |
生涯学習センターや公民館の講座を確認 | 初心者歓迎のプログラムとして定期開催されていることも |
地域スポーツクラブ・体操教室などのHP | ラダーゲッターを含む複合プログラムが用意されていることも |
● ラダーゲッター用品の入手も簡単
体験して「これなら続けられそう」と感じたら、自分でも道具をそろえてみるのも一案です。セット内容は以下の通り。
・ラダー(はしご型の得点ボード)
・ボーラ(両端にボールがついたロープ)×数本
これらがセットになったものが、約5,000~10,000円程度でネットやスポーツ用品店で購入可能です。簡単に組み立て・収納できるものが多いため、自宅の庭や近所の公園などでも気軽にプレイできます。
● 小さく始めて、無理なく続けることが大切
最初から「毎週行かなくちゃ」と気負う必要はありません。月1回の参加でも、楽しみながら少しずつ運動習慣と交流が身についていきます。近くに同じ趣味の仲間ができれば、自然と頻度も増えていくはずです。
また、道具がある地域では、貸出しサービスや自主グループ向けの支援も用意されていることがあります。年齢を理由にあきらめず、「やってみたい」という気持ちを大切に一歩踏み出すことが、元気な毎日へのスタートになります。
まとめ|ラダーゲッターで“心も体も元気に”シニアライフを豊かに
ラダーゲッターは、運動が苦手な方でも無理なく楽しめるシンプルなニュースポーツ。体力に不安のあるシニア世代でも安心して取り組めるうえに、健康維持・仲間づくり・社会参加のすべてをバランスよく叶えてくれます。
地域の教室やサロンを通じて、新しい人との出会いや笑顔あふれる時間が生まれるのも、大きな魅力です。さらに、そこからボランティアや再就職などの新たな活躍の場につながる可能性も広がります。
年齢を重ねた今だからこそ、「ちょっとやってみようかな」という一歩が、日々の充実感や生きがいにつながるはずです。
ぜひ、ラダーゲッターで新しい自分との出会いを楽しんでみてください。
健康も大事、でも収入も少し欲しい——そんなあなたに。シニア向け求人サイト「キャリア65」で、無理なく続けられる仕事を探してみませんか?