1. 60代からの趣味に民芸・工芸がおすすめの理由
60代からの趣味として、民芸・工芸は非常におすすめです。その理由は、以下の3つのポイントに集約されます。
① 手軽に始められる
民芸・工芸と聞くと、専門的な技術が必要と思われがちですが、実際には初心者でも気軽に楽しめるものがたくさんあります。特に「ちぎり絵」「折り紙」「手まり作り」などは、少ない道具で始められ、すぐに作品作りを楽しめる趣味です。
② 頭と手を使い、健康維持に役立つ
指先を使うことで脳が活性化し、認知症予防にも効果があるといわれています。実際、日本認知症予防学会の研究では、手作業を伴う趣味を持つ高齢者は認知症リスクが低下することが示されています。
③ コミュニティが広がりやすい
手作りの作品を楽しむサークルや、ワークショップなどに参加することで、同じ趣味を持つ仲間と出会うことができます。地域の公民館やカルチャーセンターでは、高齢者向けの工芸講座が開かれていることも多く、楽しく続けられます。
2. 初心者でも始めやすい民芸・工芸の種類
「民芸・工芸」と一口に言っても、その種類はさまざまです。初心者でも始めやすいものをいくつか紹介します。
① ちぎり絵
和紙を手でちぎって貼り付けることで、美しい作品を作る日本の伝統工芸です。特別な道具が必要なく、和紙と糊があれば始められるため、初心者でも気軽に取り組めます。
② 折り紙
折り紙は、日本の伝統的な遊びの一つですが、奥が深い趣味でもあります。簡単なものから高度な作品まで挑戦でき、手先の運動にもなります。また、完成した作品を飾ったり、贈り物として活用できるのも魅力です。
③ 手まり作り
古くから伝わる「手まり」は、美しい模様を刺繍しながら作る伝統工芸です。最近では、インテリアとして飾る人も増えており、カラフルな糸で模様を作る楽しさがあります。細かい作業が好きな人に向いています。
④ 刺し子
刺し子は、日本の伝統的な刺繍技法の一つで、布に細かいステッチを施して模様を作ります。コースターやバッグなど、実用的な作品を作ることができるため、趣味と実用を兼ねた手仕事として人気です。
⑤ 陶芸
粘土をこねて形を作り、焼き上げる陶芸は、時間をかけてじっくり取り組める趣味です。窯が必要なため、地域の陶芸教室などに通うのが一般的ですが、自宅でできる「手びねり陶芸キット」も販売されており、手軽に始めることができます。
3. 高齢者に人気の民芸・工芸の楽しみ方
民芸・工芸を趣味として楽しむ方法はさまざまです。どのような楽しみ方があるのか見ていきましょう。
① 季節のイベントに合わせた作品作り
お正月には「干支のちぎり絵」、春には「桜の折り紙」など、季節ごとにテーマを決めて作品を作ると、飽きることなく続けられます。
② 家族や友人へのプレゼントとして活用
手作りの作品をプレゼントすると、温かみがあり喜ばれることが多いです。例えば、「手まりをお守り代わりにする」「陶芸で作った湯のみを贈る」など、実用的な贈り物としても活躍します。
③ 地域の教室やサークルに参加する
一人で楽しむのも良いですが、仲間と一緒に作品を作ることで、新しい交流が生まれます。地域の公民館やカルチャースクールで開催されている講座に参加すると、楽しく続けやすくなります。
4. 趣味を続けることで得られるメリットとは?
民芸・工芸を趣味にすることで、以下のようなメリットがあります。
① 手先を動かすことで脳の活性化につながる
細かい作業を繰り返すことで、指先の運動になり、脳を刺激します。特に、認知機能の維持に良い影響を与えることが研究でも示されています。
② 心の安定やリラックス効果がある
手作業に集中することで、ストレスの軽減やリラックス効果が期待できます。色とりどりの材料を使うことで、視覚的にも楽しめる点が魅力です。
③ 新しい人とのつながりが生まれる
民芸・工芸のサークルやワークショップに参加することで、趣味を通じた交流が生まれます。新しい人との出会いは、日々の生活に刺激を与えてくれます。
5. 民芸・工芸を始めるための準備と必要な道具
① どこで道具を揃えるか?
民芸・工芸を始めるために必要な道具は、以下の場所で購入できます。
・手芸店(ユザワヤなど):実店舗で実際に手に取って選べる
・100円ショップ:手軽に始められるキットが豊富
・オンラインショップ(Amazon、楽天):種類が豊富で、自宅にいながら購入可能
② 必要な道具の例
民芸・工芸の種類 | 必要な道具 |
---|---|
ちぎり絵 | 和紙、糊、はさみ |
折り紙 | 折り紙、のり |
手まり | 刺繍糸、針、綿 |
刺し子 | 刺し子布、糸、針 |
陶芸 | 粘土、ヘラ、ろくろ(教室利用推奨) |
6. 実際に始めた高齢者の体験談
手まり作りにハマった70代女性の声
「昔から手芸が好きだったので、手まり作りを始めました。最初はうまくいかなかったけれど、続けるうちに模様を考えるのが楽しくなり、今では季節ごとに違う柄を作っています。手を動かしていると時間を忘れるほど夢中になれますし、孫にプレゼントしたらとても喜んでくれました。」
ちぎり絵で個展を開いた80代男性の声
「退職後に時間ができたので、昔やっていたちぎり絵を再開しました。続けるうちに作品が増え、知人の勧めで小さな個展を開くことに。多くの人に見てもらえる喜びがあり、新しい目標もできました。」
7. まとめ:民芸・工芸で心豊かな毎日を楽しもう
60代から始める民芸・工芸は、手軽にできるものから本格的なものまで幅広く、誰でも自分に合った楽しみ方を見つけられます。指先を動かすことで脳の活性化にもつながり、心身の健康を維持するのに役立ちます。さらに、作品作りを通じて仲間との交流が増え、趣味が人生をより充実したものにしてくれます。
今からでも遅くありません。ぜひ、自分に合った民芸・工芸の趣味を見つけて、楽しい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?
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