60代・70代の再就職は遅くない|シニア求人で“人生を前向きに”変える7つのコツ

仕事

はじめに|60代・70代の再就職は「珍しいこと」ではなくなっている

「もう60代だし、今さら働くのは遅いかもしれない」
「70代で仕事を探すなんて、迷惑に思われないだろうか」

再就職を考えたとき、多くの方がこんな不安を感じます。特に、長年働いてきて一度リタイアを経験すると、「また仕事を探す」という行為そのものにハードルを感じてしまうものです。

ですが、今の日本では、60代・70代で働くことは決して珍しいことではありません。実際、定年後も働き続ける人は年々増えており、「シニア世代の再就職」はごく自然な選択肢のひとつになっています。

その背景には、年金だけでは生活が不安という経済的な理由だけでなく、

・健康のために体を動かしたい
・家にいる時間が増えて、社会とのつながりが減った
・まだ誰かの役に立てる気がする

といった、前向きな動機も多くあります。

実際、再就職したシニアの方からは、

「人と話す機会が増えて気持ちが明るくなった」
「生活リズムが整って、体調も良くなった」
「収入以上に、やりがいを感じられる」

といった声もよく聞かれます。

つまり、60代・70代の再就職は「仕方なく働く」のではなく、
人生を前向きに、もう一度充実させるための選択肢でもあるのです。

この先では、シニア世代が無理なく、安心して再就職するために大切な「7つのコツ」を、ひとつずつ具体的に解説していきます。
年齢を理由にあきらめる必要はありません。大切なのは、「今の自分に合った働き方」を見つけることです。


なぜ今、60代・70代の再就職が増えているのか?|収入・健康・社会とのつながり

60代・70代で再就職を考える人が増えている背景には、大きく分けて「収入」「健康」「社会とのつながり」という3つの理由があります。これはどれか一つではなく、多くの人がこの3つを同時に感じているのが特徴です。

まず一つ目は「収入面の不安」です。年金は老後の大切な収入源ですが、実際には「年金だけで余裕のある生活ができる」と感じている人はそれほど多くありません。食費や光熱費の上昇、医療費や介護費の心配などを考えると、「少しでも自分で稼げる収入があると安心」というのが、多くのシニア世代の本音です。フルタイムでなくても、月に数万円の収入があるだけで、生活のゆとりや心の余裕は大きく変わります。

二つ目は「健康のため」です。仕事をしていると、自然と外に出る機会が増え、生活リズムも整います。朝起きて身支度をし、人と話し、体を動かす。この当たり前の行動が、実は健康維持にとても効果的です。家にこもりがちになると、運動量が減るだけでなく、気持ちも沈みやすくなりますが、仕事があることで「毎日の目的」が生まれ、心身ともに元気を保ちやすくなります。

三つ目は「社会とのつながり」です。定年後に感じやすいのが、「人と話す機会が減った」「自分の役割がなくなった」という寂しさです。再就職をすると、職場の仲間やお客さんとのやり取りが生まれ、自然と社会の一員としての実感を取り戻せます。「ありがとう」と言われる経験や、誰かの役に立っている感覚は、年齢に関係なく大きなやりがいになります。

このように、60代・70代の再就職は、「お金のため」だけではなく、「健康のため」「生きがいのため」という意味合いも強くなっています。だからこそ今の再就職は、昔のような“我慢して働くもの”ではなく、自分らしく、無理なく続けられる働き方を選ぶ時代へと変わってきているのです。


コツ① 通勤時間は「30分以内」を目安にする

60代・70代で再就職を考えるとき、意外と見落としがちなのが「通勤時間」です。仕事内容や給与条件ばかりに目がいきますが、実は再就職後に「思っていたより大変だった」と感じる原因の多くは、この通勤にあります。

若い頃は、1時間以上の通勤でも当たり前にこなしていた人も多いでしょう。しかし、年齢を重ねると、同じ距離・同じ時間でも体への負担は確実に大きくなります。満員電車で立ち続ける、乗り換えが多い、雨の日に長距離を歩く──こうした小さな負担の積み重ねが、「仕事そのものより通勤がつらい」という状態を生んでしまいます。

そのため、シニア世代の再就職では、通勤時間は「片道30分以内」を一つの目安にするのがおすすめです。30分程度であれば、移動による疲労も少なく、仕事に集中しやすくなります。また、体調がすぐれない日でも無理をせずに通える距離であれば、「今日はきついから休もう」となりにくく、結果的に長く続けやすくなります。

さらに、自宅から近い職場にはもう一つ大きなメリットがあります。それは、「生活圏の中で働ける」という安心感です。近所のスーパー、病院、公共施設、オフィスビルなど、土地勘のあるエリアで働くと、道に迷う心配も少なく、緊急時にもすぐ帰れるという安心感があります。特に女性の方にとっては、夜遅くならずに帰宅できる距離であることも重要なポイントです。

再就職先を選ぶときは、「やりたい仕事かどうか」だけでなく、
「その職場に、無理なく通い続けられるか」を必ずセットで考えましょう。
通勤の負担を減らすことは、シニア世代が再就職を成功させるための、最も現実的で効果的な工夫のひとつです。


コツ② 未経験か経験か?自分に合う方を選ぶ

再就職を考えるとき、「未経験の仕事に挑戦すべきか」「これまでの経験を活かすべきか」で迷う方はとても多いです。どちらが正解というわけではなく、大切なのは “今の自分にはどちらが合っているか”を基準に選ぶことです。

まず、経験を活かす働き方には大きなメリットがあります。これまで接客業、事務職、営業、販売などを経験してきた方であれば、そのスキルは60代・70代になっても十分に通用します。特に、コールセンターや受付、カスタマーサポート、窓口業務などは、若さよりも「丁寧な対応」「落ち着いた話し方」「相手の話をしっかり聞く力」が重視されるため、シニア世代の強みが活きやすい分野です。新しいことを一から覚える負担も少なく、安心してスタートできるのも魅力です。

一方で、「これまでと全く違う仕事をしてみたい」「体力的に軽い仕事に切り替えたい」という理由から、未経験の仕事を選ぶ方も増えています。清掃、軽作業、品出し、見守りスタッフなどは、特別なスキルがなくても始めやすく、仕事内容も比較的シンプルです。人間関係もシンプルな職場が多く、「気楽に働きたい」「責任の重い仕事は避けたい」という方には向いています。

ここで大切なのは、「どちらが良いか」ではなく、

・新しいことを覚えるのが苦にならないか
・人と話す仕事が好きか、黙々作業が好きか
・これまでの経験にまだ価値を感じているか

といった、自分自身の気持ちや性格、体力を基準に考えることです。

再就職は、若い頃のキャリアアップとは違い、「無理なく続けられるか」が何より重要です。経験を活かすか、未経験に挑戦するか。その選択ひとつで、働きやすさも、満足度も大きく変わります。だからこそ、「求人内容」よりも先に、「今の自分に合う働き方はどちらか」を考えることが、再就職成功への近道になります。


コツ③ 体力より「人柄・経験」を活かせる職種を選ぶ

再就職を考えるとき、「体力的についていけるかどうか」を心配する方はとても多いです。確かに、60代・70代になると、若い頃と同じように長時間立ちっぱなしで働いたり、重いものを運んだりする仕事は負担が大きくなります。しかし、実は再就職で本当に重視すべきなのは、体力よりも「人柄」や「これまでの経験」です。

シニア世代には、長年の社会経験の中で自然と身についてきた強みがあります。たとえば、相手の話を丁寧に聞く力、落ち着いて対応する姿勢、感情的にならずに状況を整理できる判断力などは、若い人にはなかなか真似できない価値です。特に、接客、受付、案内、コールセンター、見守り、サポート業務などでは、スピードや体力よりも「安心感」や「信頼感」が求められます。

実際、多くの職場では、「元気でテキパキ動ける人」よりも、「周囲と気持ちよくコミュニケーションが取れる人」のほうが重宝されるケースも少なくありません。お客様や利用者にとっても、穏やかで話しやすいシニアスタッフがいることで、安心して相談できるというメリットがあります。

また、「経験を活かせる職種」を選ぶことは、自分自身のストレスを減らすことにもつながります。たとえば、販売や接客の経験がある方なら、同じ業界で短時間勤務に切り替えるだけで、仕事の理解度は一気に高まります。ゼロから覚える必要がない分、精神的な負担も少なく、「できること」を積み重ねながら働けるのです。

再就職では、「できないこと」に目を向けるよりも、
「今の自分だからこそできること」に目を向けることが大切です。
体力勝負の仕事を無理に選ぶのではなく、人柄や経験が活かせる職種を選ぶことで、年齢に関係なく、自然体で長く働き続けることができます。


コツ④ 週2〜3日から始めて様子を見る

再就職をするとき、つい「せっかく働くなら、できるだけ多く働いたほうがいい」と考えてしまいがちです。しかし、60代・70代の再就職で最も大切なのは、「いきなり頑張りすぎないこと」です。最初から週5日フルタイムで働こうとすると、体力的にも精神的にも負担が大きくなり、思っていたより早く疲れてしまうケースが少なくありません。

そのため、シニア世代の再就職では、まずは「週2〜3日」からスタートするのがおすすめです。このくらいの頻度であれば、仕事のリズムを少しずつ取り戻しながら、自分の体調や生活ペースに合っているかを冷静に確認できます。無理なく通えるか、仕事内容にストレスはないか、人間関係はどうか、といったポイントを、実際に働きながら判断できるのが大きなメリットです。

また、週2〜3日勤務には、「余白が残る」という良さもあります。仕事がない日は、家事や趣味、友人との時間、通院や買い物など、自分の生活を大切にすることができます。再就職は、生活を豊かにするための手段であって、生活を犠牲にするものではありません。仕事だけで毎日が埋まってしまうと、かえって疲れやストレスがたまり、「続けること」が難しくなってしまいます。

さらに、週2〜3日勤務は、職場側にとってもメリットがあります。急な欠員を補いたい、ピーク時間だけ人手が欲しい、といったニーズは多く、「短時間でも働ける人」は非常に重宝されます。無理のない働き方を選ぶことで、結果的に採用されやすくなるという現実的な利点もあるのです。

再就職は、短距離走ではなく「長く続けるマラソン」です。
最初から全力で走るのではなく、まずは週2〜3日から、自分のペースで様子を見る。
この考え方が、60代・70代の再就職を成功させるための、非常に重要なコツになります。


コツ⑤ 複数の手段で探し、「本当にシニア歓迎」を見極める

再就職の仕事探しでよくある失敗が、「ひとつの方法だけに頼ってしまうこと」です。たとえば、求人サイトだけ、ハローワークだけ、知人の紹介だけ、というように手段を限定してしまうと、選択肢そのものが狭くなり、「本当はもっと合う仕事があったのに見逃していた」という状況になりがちです。

60代・70代の再就職では、仕事探しの手段をひとつに絞るのではなく、複数を併用するのが基本です。具体的には、ハローワーク、シニア向け求人サイト、一般の求人サイト、地域の掲示板や広報誌、企業の公式サイト、知人からの紹介など、使えるものはすべて使うくらいの感覚で問題ありません。情報源が増えれば増えるほど、「自分に合う仕事」と出会える確率も自然と高まります。

ただし、ここで重要なのは、「シニア歓迎」と書いてある求人をそのまま信じすぎないことです。実際には、「年齢不問」と書いてあっても、現場は若い人ばかりで、教育体制もシニア向けではないケースも少なくありません。その結果、「覚えることが多すぎてつらい」「職場で浮いてしまう」と感じ、早期に辞めてしまう人もいます。

そこで意識したいのが、「本当にシニア歓迎かどうか」を見極める視点です。たとえば、

・求人情報に「60代活躍中」「シニア多数在籍」と具体的に書かれている
・写真や紹介文に、実際にシニア世代のスタッフが登場している
・研修期間が長めに設定されている
・勤務日数や時間の相談がしやすい

こうしたポイントがある職場は、シニアを前提に受け入れる体制が整っている可能性が高いと言えます。

再就職を成功させるためには、「応募数を増やすこと」よりも、
「自分に合った職場を、正しく見極めること」のほうがはるかに重要です。
複数の手段で情報を集め、その中から“本当にシニアにやさしい職場”を選ぶ。この姿勢が、長く安心して働ける再就職につながります。


コツ⑥ やりがいも続けやすさも、両方大切にする

再就職を考えるとき、「どうせ働くなら、少しでもやりがいのある仕事がいい」と思うのは自然なことです。特に60代・70代になると、収入だけでなく、「誰かの役に立っている」「必要とされている」という実感を大切にしたいと感じる人は多くなります。やりがいは、再就職を前向きに続けるための大きな原動力です。

一方で、やりがいだけを重視しすぎると、「責任が重すぎる」「精神的に疲れる」「求められるレベルが高い」といった状態になり、かえって長続きしなくなることもあります。たとえば、クレーム対応が多い仕事や、常にスピードと成果を求められる職場は、達成感はあっても、心身への負担が大きくなりがちです。

そこで意識したいのが、「やりがい」と「続けやすさ」のバランスです。たとえば、

・人と関われる仕事で、感謝される機会がある
・責任が重すぎず、失敗してもフォローしてもらえる
・シフトや勤務時間に融通がきく
・ノルマや厳しい評価制度がない

こうした条件がそろっている仕事は、やりがいを感じながらも、無理なく続けやすい傾向があります。

シニア世代の再就職では、「頑張ればできるかどうか」よりも、
「自然体のままで続けられるかどうか」を基準にすることが大切です。
やりがいがあり、なおかつ負担が大きすぎない仕事を選ぶことで、再就職は“義務”ではなく、“生活の一部として心地よいもの”になります。


コツ⑦ 条件より「職場との相性」を大切にする

再就職先を選ぶとき、どうしても目に入りやすいのが「時給」「勤務日数」「仕事内容」といった条件面です。もちろんこれらは大切ですが、60代・70代の再就職で本当に差が出るのは、実はその後の「職場との相性」です。

シニア世代の再就職で、早期に辞めてしまう理由としてよく挙げられるのが、「思っていた職場と違った」「人間関係が合わなかった」「雰囲気になじめなかった」といったものです。仕事内容そのものよりも、「誰と、どんな空気の中で働くか」が、満足度や継続率に大きく影響します。

たとえば、面接や職場見学の際には、次のような点を意識して見てみるとよいでしょう。

・職場の年齢層は自分と近いか
・教えてくれる人の話し方や態度は丁寧か
・職場の雰囲気は落ち着いているか、忙しすぎないか
・質問したときに、きちんと説明してくれるか

こうしたポイントから、「ここなら安心して働けそう」「無理せずなじめそう」と感じられるかどうかが、とても重要です。

また、再就職では「合わない職場に我慢して居続ける必要はない」という意識も大切です。若い頃は「せっかく入ったのだから辞めにくい」と感じていた人も多いかもしれませんが、シニア世代の再就職は、人生の充実度を高めるためのものです。ストレスを感じ続ける環境に無理に合わせる必要はありません。

条件だけで判断するのではなく、
「この人たちとなら、気持ちよく働けそうか」
この感覚を大切にすることで、再就職はより安心で、より満足度の高いものになります。


まとめ|再就職は“収入”だけでなく“人生の満足度”を高める選択肢

60代・70代の再就職というと、「お金のために仕方なく働く」というイメージを持つ方も少なくありません。しかし実際には、再就職は収入を補うだけでなく、健康や生きがい、社会とのつながりを取り戻すための、とても前向きな選択肢でもあります。

今回ご紹介した7つのコツを振り返ると、共通しているのは「無理をしないこと」「今の自分に合った働き方を選ぶこと」です。

・通勤は近く、体への負担を減らす
・未経験か経験か、自分に合う方を選ぶ
・体力より人柄や経験を活かす
・まずは週2〜3日から始める
・複数の手段で探し、本当にシニア歓迎かを見極める
・やりがいと続けやすさを両立する
・条件より職場との相性を大切にする

これらはどれも、「頑張りすぎないための工夫」と言い換えることもできます。

再就職は、若い頃のようにキャリアアップや出世を目指すものではありません。これからの再就職は、「今の自分が心地よく、安心して続けられる働き方」を見つけるためのものです。少し収入が増え、生活にリズムが生まれ、人と話す機会が増えるだけでも、毎日の充実度は大きく変わります。

年齢を理由に、「もう遅い」「今さら無理」とあきらめる必要はありません。60代・70代だからこそ選べる働き方、活かせる経験、人との関わり方があります。再就職は、人生を縮めるものではなく、人生をもう一度、前向きに広げてくれる選択肢なのです。

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