介護職は60代・未経験でも働ける!仕事内容や収入、長く続けるコツを解説

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定年退職や還暦を迎え、「年金だけでは将来の生活費が少し心もとない」「健康のために身体を動かしながら、社会とつながり続けたい」と考えていませんか。そんな60代からのセカンドキャリアとして、いま最も選ばれている仕事の一つが「介護職」です。

「未経験の60代から始めても体力的に大丈夫だろうか」「若いスタッフのなかで浮いてしまわないか」と不安を感じる方も多いかもしれません。しかし実際の介護現場では、60代ならではの豊富な人生経験や落ち着いた対応力が大きな戦力として歓迎されており、70代になっても現役で活躍し続けている方が数多くいます。

本記事では、60代・未経験から介護職で働ける理由や具体的な仕事内容、気になる収入と年金・給付金との兼ね合い、そして70代を見据えて無理なく長く働き続けるコツまで徹底解説します。

1. 介護職は60代・未経験でも働ける!現場で60代が求められる3つの理由

一般企業の求人では60代になると応募できる職種が狭まりがちですが、介護業界においては60代の未経験者が積極的に採用されています。なぜ介護の現場でこれほど60代が求められているのか、統計データと現場の実態から3つの理由を解説します。

介護職員の約4人に1人が60歳以上!60代の採用率と定年制の実態

介護業界は全産業のなかでもシニア層の活躍が特に進んでいる分野です。公益財団法人介護労働安定センターの「令和5年度 介護労働実態調査(労働者調査)」によると、介護労働者全体に占める年齢割合は「60〜64歳」が12.1%、「65歳以上」が13.7%となっており、合計すると全体の25.8%、つまり約4人に1人が60歳以上のスタッフで構成されています。

また、厚生労働省が推進する「改正高年齢者雇用安定法(令和3年4月施行)」により企業には70歳までの就業機会確保が努力義務化されていますが、介護業界ではそれ以前から定年年齢を65歳以上に設定したり、定年制自体を廃止したりする事業所が多数存在します。同調査の事業所データを見ても、65歳以上の継続雇用や新規採用が広く定着しており、60代から入職して70代まで長く働き続けられる土壌が整っています。同世代の仲間が現場に多くいることは、未経験から飛び込む60代にとって非常に大きな安心材料といえます。

引用・出典元:公益財団法人介護労働安定センター「令和5年度 介護労働実態調査」、厚生労働省「高年齢者雇用安定法改正の概要」


利用者と世代が近く、共通の話題で信頼関係を築きやすい

介護施設やデイサービスを利用する高齢者の多くは、80代〜90代の方々です。20代〜30代の若いスタッフにとって、利用者様が青春時代を過ごした昭和の歌謡曲や映画、当時の暮らしぶり、地域の風習などは実感を伴って理解するのが難しい場面も少なくありません。

一方で60代のスタッフは、利用者様にとって「自分の子ども世代」や「少し年下の弟・妹のような世代」にあたります。昔のテレビ番組や流行、季節の行事、仕事や趣味の話といった共通の話題で自然と会話が弾み、特別なスキルがなくても深い信頼関係を築くことができます。また、利用者様のなかには「孫のような若いスタッフに排泄や入浴の世話をしてもらうのは気恥ずかしい」と感じる方もいらっしゃいます。人生の酸いも甘いも知る60代スタッフの落ち着いた佇まいと包容力は、利用者様に安心感を与える唯一無二の強みとして現場で高く評価されています。


親の介護経験や長年培った家事スキルがそのまま戦力になる

「介護の仕事は専門技術がないと務まらない」と思われがちですが、日常業務の大部分は「暮らしの延長線上」にあります。食事の配膳や盛り付け、居室の掃除、洗濯物の整理、シーツ交換など、これまで家庭や生活のなかで何十年も当たり前に行ってきた家事スキルが、そのまま現場の即戦力として活きるのです。

さらに60代の方のなかには、ご自身の両親や義両親の介護・看取りを経験された方も少なくありません。「足腰が弱るとどのような動作がつらいのか」「認知症の方にどう声をかければ安心してもらえるか」「介護する家族がどんな不安を抱えているか」を実体験として理解していることは、資格以上の価値を持ちます。また、これまでの仕事や地域活動で培った礼儀正しさ、挨拶、時間を守るといった社会人としての誠実な姿勢も、チームで動く介護現場において大きな信頼につながります。


2. 60代から介護職を始める4つのメリット

60代から介護職に挑戦することは、単に「毎月の生活費を稼ぐ」という経済的な側面だけでなく、心身の健康やこれからの人生を豊かにする多くのメリットをもたらします。ここでは代表的な4つのメリットを見ていきましょう。

定年後の収入補填になり、年金以外の安定した収入源を作れる

定年退職後に再雇用や再就職で収入が減少したり、年金生活に入ったりすると、物価高や医療費の増加に対して「貯蓄を取り崩すだけの生活は不安だ」と感じる方が増えています。介護職は全国各地の住宅街に事業所があるため、自宅から徒歩や自転車、短時間の車通勤で通える職場を見つけやすいのが特徴です。

通勤の負担を抑えながら、例えば週3〜4日のパート勤務で月6万〜10万円程度、フルタイムに近い勤務で月15万〜20万円以上の収入を得ることができれば、老後の家計には大きなゆとりが生まれます。年金だけに頼らない安定した収入の柱をもう一つ持つことは、夫婦での生活や趣味を楽しむための精神的な安心感に直結します。また、介護業界は景気の波に左右されにくいエッセンシャルワークであるため、働き口がなくなる心配が極めて少ない点も魅力です。


適度な運動習慣がつき、60代からの健康維持・フレイル予防になる

定年後に仕事をしなくなると、外出の機会が激減して1日の大半を自宅で座って過ごすようになり、筋力や心身の活力が低下する「フレイル(加齢に伴う心身の虚弱)」に陥りやすくなります。厚生労働省の「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」においても、65歳以上の高齢者には「歩行またはそれと同等以上の身体活動を1日40分以上(1日約6,000歩以上)行うこと」が推奨されています。

介護職として働くと、施設内の移動や清掃、利用者様の散歩の付き添い、レクリエーションでの体操などを通じて、無理なく日常的に身体を動かす習慣が身につきます。「スポーツジムにお金を払って運動する」のではなく、「お給料をもらいながら健康維持に必要な運動量を確保できる」のは、身体を動かす仕事を探している60代にとって一石二鳥のメリットといえます。

引用・出典元:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」


多世代との交流で社会とのつながりや自己肯定感を得られる

退職後の生活で多くの方が直面するのが、「今日一日、家族以外と誰とも話さなかった」という社会からの孤立感です。これまで仕事を通じて社会に貢献してきた方ほど、役割を失うことで張り合いをなくしてしまうケースが少なくありません。

介護の職場では、20代〜50代の幅広い世代のスタッフと協力して業務にあたり、80代〜90代の利用者様と毎日言葉を交わします。若い世代のスタッフに人生の知恵や仕事の段取りを共有して頼りにされたり、利用者様から手を握って「あなたがいてくれて本当に助かる、ありがとう」と直接感謝の言葉をかけられたりする場面が日常的にあります。誰かの役に立ち、自分の居場所や存在価値を再確認できる環境は、60代からの自己肯定感を高め、毎日をイキイキと過ごす原動力になります。


身につけた介護知識や制度の理解を、配偶者や家族の介護にも活かせる

60代・70代と年齢を重ねていくなかで、避けて通れないのが「配偶者(妻・夫)や身近な家族の介護」です。いざ家族に介護が必要になったとき、知識がない状態だと「どこに相談すればいいのか」「どうやってベッドから車椅子へ移乗させればいいのか」がわからず、介護する側が心身ともに疲弊してしまう「老々介護」の問題も深刻化しています。

介護職として現場で働きながら、正しい身体介護の技術(腰を痛めない介助方法)や認知症への対応方法、そして介護保険制度や地域包括支援センターの仕組みを実地で学んでおくことは、将来ご自身の家族を守るための大きな財産になります。「新しい知識やスキルを学びたい」という知的好奇心を満たしながら、人生後半の備えまで同時にできるのは介護職ならではの特権です。


3. 60代・未経験から挑戦しやすい!介護職の仕事内容とおすすめの職場

一口に「介護職」といっても、施設の種類や職種によって仕事内容や体力的な負担は大きく異なります。60代・未経験からスタートする場合は、自分の体力や目的に合った職場を選ぶことが何より重要です。まずは代表的な職場の比較表をご覧ください。

職場・職種タイプ主な仕事内容身体的負担夜勤の有無60代未経験へのおすすめ度
介護助手・送迎ドライバー清掃・配膳・シーツ交換・車の送迎など(身体介護なし)★☆☆☆☆(小)なし★★★★★(最適)
デイサービス(通所介護)日中のレクリエーション・食事や入浴の見守り・送迎補助★★☆☆☆(やや小)なし★★★★★(最適)
グループホーム少人数の認知症高齢者と家事(調理・洗濯等)や生活支援★★☆☆☆(中)あり(日勤のみ可)★★★★☆(おすすめ)
訪問介護(生活援助中心)利用者様宅へ訪問し、掃除・洗濯・買い物・調理などを代行★★☆☆☆(やや小)なし★★★★☆(要初任者研修)
特別養護老人ホーム等入居者の食事・入浴・排泄など生活全般の身体介護★★★★☆(大)あり(日勤のみ可)★★★☆☆(体力に自信がある方向け)

それぞれの職場の特徴と、60代が活躍しやすいポイントを詳しく解説します。


介護助手(周辺業務)・送迎ドライバー:無資格の60代が最も始めやすい仕事

「資格も経験もないけれど、まずは介護現場の雰囲気に慣れたい」という60代の方に最もおすすめなのが、「介護助手(介護補助)」や「送迎ドライバー」です。現在、厚生労働省や各自治体では、介護福祉士などの専門職が入浴や排泄といった身体介護に専念できるよう、周辺業務を切り分けて元気なシニア層に担ってもらう「介護助手」の導入を全国的に推進しています。

介護助手の仕事は、居室や共用部の清掃、食事の配膳・下膳、ベッドのシーツ交換、洗濯、利用者様の話し相手や見守りなどに限定されており、身体を抱え上げるような直接的な身体介護は行いません。また、普通自動車運転免許を活かせる「送迎ドライバー」も、朝と夕方の数時間だけ働くスタイルが選べるため、60代・70代の男女に非常に高い人気を集めています。

引用・出典元:厚生労働省「介護現場における多様な働き方導入モデル事業(介護助手の導入効果等)」


デイサービス(通所介護):夜勤がなく規則正しい生活リズムで働ける

デイサービス(通所介護)は、自宅で暮らす高齢者の方々が日帰りで施設に通い、食事や入浴、体操・レクリエーション、他の利用者様との交流を楽しむ場所です。基本的には朝から夕方まで(例:8時30分〜17時30分など)の営業であるため、夜勤が一切なく、規則正しい生活リズムを崩さずに働けるのが最大のメリットです。

通ってくる利用者様は比較的お元気な方(要支援1〜要介護2程度)が多いため、全介助で身体を抱え上げるような場面が少なく、60代のスタッフでも体力的な負担を抑えて働けます。レクリエーションで一緒に歌を歌ったり、脳トレや季節のイベントを盛り上げたりと、明るく穏やかな雰囲気のなかでコミュニケーションを楽しみたい方にぴったりの職場です。


グループホーム・生活援助中心の訪問介護:60代の生活経験や対話力が活きる職場

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の高齢者が1ユニット5〜9人の少人数で共同生活を送る施設です。大規模な施設のように時間に追われて流れ作業で動くのではなく、利用者様と一緒に献立を考えて料理を作ったり、洗濯物を畳んだり、庭の手入れをしたりしながら、家庭的な雰囲気のなかでゆったりと寄り添うケアを行います。そのため、これまでの暮らしで培ってきた生活スキルや、相手を急かさない穏やかな対話力が大いに発揮されます。

また、初任者研修などの資格を取得した後は、利用者様の自宅を訪問して掃除・洗濯・買い物・調理などをサポートする「訪問介護(ホームヘルパー)」の生活援助もおすすめです。1対1でじっくり向き合えるため、人間関係のストレスが少なく、70代になっても長く続けやすい働き方として男女問わず選ばれています。


4. 60代の介護職の収入目安と「年金・給付金」を踏まえた働き方

60代から働くにあたっては、「どのくらい稼げるのか」という給与相場とあわせて、「働きすぎると年金が減らされるのではないか」という制度面の仕組みを正しく知っておくことが大切です。

60代介護職のリアルな給与相場(正社員・パート別)

公益財団法人介護労働安定センターの「介護労働実態調査」および厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」、最新の地域別最低賃金・求人相場をもとに、60代で介護職として働く場合の収入目安を雇用形態別に整理しました。

雇用形態・職種時給・月収の目安年収の目安働き方のイメージ
パート(介護助手・周辺業務)時給 1,150円〜1,350円前後
(※都市部は1,250円〜1,450円前後)
約70万〜130万円週3〜4日・1日4〜6時間(扶養内や年金プラスα)
パート(介護職員・デイ等)時給 1,250円〜1,550円前後
(※都市部は1,350円〜1,700円前後)
約110万〜200万円週3〜5日・日勤のみ(無理なく安定して稼ぐ)
正社員・契約社員(60代)月収 24万〜28万円前後約310万〜370万円週5日フルタイム(賞与・処遇改善加算あり)

※各都道府県の最低賃金水準(都市部・地方)や保有資格、事業所の「介護職員等処遇改善加算」の取得状況によって変動します。

例えば「年金の不足分として月9万〜10万円ほど補填したい」という場合、時給1,300円のデイサービスで「1日5時間×週3〜4日(月15日程度)」働けば、無理なく目標金額を達成できます。一方で、60代前半でしっかり稼ぎたい場合は、フルタイムの契約社員や正社員として働くことで年収300万円〜350万円以上を目指すことも十分に可能です。

引用・出典元:公益財団法人介護労働安定センター「介護労働実態調査」、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」「地域別最低賃金の全国一覧」


60代前半(60〜64歳)と60代後半(65歳〜)で意識したい年金・給付金との兼ね合い

60代の働き方でぜひ知っておきたいのが、公的な給付金と年金のルールです。まず60歳〜64歳の方で、雇用保険の被保険者期間が5年以上あり、60歳時点の賃金と比べて再就職後の賃金が75%未満に下がった場合は、ハローワークから「高年齢雇用継続給付」を受け取れる可能性があります(※令和7年4月1日以降に新たに60歳に達した方は最大給付率が10%、それ以前に60歳に達した方は最大15%)。

また、65歳以降に老齢厚生年金を受け取りながら厚生年金に加入して働く場合、「在職老齢年金」という仕組みが適用されます。「働くと年金がカットされる」と心配される方が多いですが、日本年金機構の基準では、年金の基本月額と給与(総報酬月額相当額)の合計が「支給停止調整額(月51万円 ※令和7年度基準・年度や法改正により順次引き上げ)」を超えない限り、年金は1円も減額されません。つまり、介護職のパートや一般的なフルタイム勤務の収入であれば、年金は全額受け取りながらお給料をそのままプラスできるケースがほとんどです。

引用・出典元:厚生労働省「高年齢雇用継続給付の内容及び支給申請手続について」、日本年金機構「在職老齢年金の計算方法」


5. 60代からの介護職で直面しやすい「3つの壁」と乗り越え方

60代から未経験で介護職を始めた方が、入職後に戸惑いやすい「3つの壁」があります。あらかじめつまずきやすいポイントと対策を知っておくことで、早期離職を防ぎ、安心して仕事に馴染むことができます。

【体力の壁】腰痛や疲労を防ぐ「夜勤なし」の選択とボディメカニクスの活用

長年勤めた仕事で体力に自信がある方でも、慣れない環境で立ち仕事を始めると、最初の1〜2ヶ月は想像以上に疲れが出たり、腰や膝に負担を感じたりすることがあります。この壁を乗り越える最大の秘訣は、「最初から無理なシフトを組まないこと」です。まずは夜勤のない日勤帯の職場で、週3日程度や短時間勤務からスタートし、徐々に身体を慣らしていきましょう。

また、利用者様の立ち上がりや移乗をサポートする際は、腕力や背筋の力だけで持ち上げようとしないことが鉄則です。介護現場には、人間の関節や筋肉、てこの原理を利用して最小限の力で介助する「ボディメカニクス」という技術があります。足を広げて重心を低くし、自分の身体を利用者様に近づけて動く基本姿勢を身につけたり、スライディングボードなどの福祉用具を積極的に使ったりすることで、60代・70代でも腰痛を防いで安全に介助ができます。


【業務・ITの壁】スマホ・タブレットでの介護記録や新しい業務はメモで着実に習得

近年の介護現場では、業務効率化のためにスマートフォンやタブレット端末を使って介護記録(食事量やバイタル、排泄の記録など)を入力したり、インカムを使ってスタッフ間で連絡を取り合ったりする事業所が増えています。パソコンやスマホ操作が苦手な60代の方は、最初は戸惑うかもしれません。

しかし、介護現場で使われる記録アプリは、あらかじめ用意された項目やアイコンを指でタッチするだけで入力できるシンプルな仕様になっており、最近は音声入力機能も普及しています。一度手順をメモ帳に書き出してしまえば、数週間で問題なく操作できるようになります。大切なのは「わからないことをそのままにせず、メモを取りながら一つずつ確認すること」です。焦らず着実に覚えようとする誠実な姿勢があれば、周囲のスタッフも温かくサポートしてくれます。


【人間関係の壁】20代〜40代の年下先輩・上司にはプライドを捨てて謙虚に学ぶ

60代からの再就職で最も気をつけたいのが、年下の先輩や上司との人間関係です。介護現場では、20代〜40代のスタッフが施設長やリーダーを務め、教育係として指導してくれるケースが一般的です。ご自身の子どもと同世代、あるいはそれ以上に若い先輩から注意や指示を受ける場面も当然出てきます。

このとき、「前の会社ではこうだった」「人生経験は自分の方が上だ」というプライドを見せてしまったり、年下だからといって馴れ馴れしい口調で接したりすると、職場で孤立する原因になります。介護の世界では、年齢に関係なく先に現場で働いているスタッフが「先輩」です。誰に対しても丁寧な敬語で接し、教えてもらったことには笑顔で「ありがとうございます」と感謝を伝える謙虚さと協力的な姿勢を持ちましょう。穏やかで素直な60代の新人スタッフは、どの職場でも必ず可愛がられ、大切にされます。


6. 60代から資格は必要?無理なくスキルアップ・収入アップするコツ

「60代から新しい資格の勉強なんてできるだろうか」と迷う方も多いですが、介護職は無資格からスタートして、自分のペースで少しずつステップアップできる仕組みが整っています。

60代未経験ならまずは「資格取得支援制度」がある職場で働きながら学ぶ

60代から介護職を始める場合、応募する前に自費でスクールに通って資格を取る必要はありません。まずは「無資格・未経験歓迎」の求人に応募し、介護助手やデイサービスのスタッフとして働き始めるのが最も効率的です。

その際、ぜひ注目していただきたいのが事業所の「資格取得支援制度」です。多くの介護施設では、働きながら介護資格を取得するスタッフに対して、受講費用(5万〜8万円程度)の全額または一部を会社が負担してくれる制度を設けています。なかには、スクールに通う時間を「出勤(勤務時間)」として扱い、お給料を支給しながら学ばせてくれる職場もあります。また、各都道府県の社会福祉協議会やハローワークでも、シニア層や未経験者向けの入門研修や就職支援金の貸付制度(一定期間働くと返還免除)を実施しているため、経済的な負担をゼロに抑えてスキルアップが可能です。


60代の最初のステップに最適な「介護職員初任者研修」のメリット

介護職の入門資格として、60代の方にまず目指していただきたいのが「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」です。介護の基本的な考え方から、自立支援の知識、車椅子の操作や入浴・食事介助の実技まで、計130時間のカリキュラムを1〜4ヶ月かけて学びます。

「試験に落ちたらどうしよう」と心配される方もいますが、初任者研修の修了試験は「落とすための試験」ではなく、授業で学んだ内容の理解度を確認するためのものです。真面目に講義と実技演習に出席していれば、60代・70代の方でもほぼ100%に近い確率で合格できます。この資格を取得すると、訪問介護を含めた仕事の幅が大きく広がるだけでなく、毎月の給与に「資格手当(数千円〜1万円程度)」が加算されて収入がアップします。何より、正しい介護技術を体系的に学ぶことで自分自身の身体を守ることにつながり、仕事への自信と自己肯定感がぐっと高まります。


7. まとめ:60代の人生経験を活かして介護職で充実した毎日を送ろう

介護職は、60代・未経験からでも安心して挑戦でき、70代になっても無理なく働き続けられる魅力にあふれた仕事です。最後に本記事のポイントを振り返りましょう。

・介護職員の約4人に1人は60歳以上であり、定年制の緩和や廃止により70代まで働ける職場が多い
世代の近さによる会話力やこれまでの生活スキル、人生経験が、介護現場では大きな強みになる
・年金のプラス収入、健康維持(フレイル予防)、社会とのつながり、家族介護への備えという4つのメリットがある
・未経験の60代には、夜勤や身体負担が少ない「介護助手」「送迎ドライバー」「デイサービス」「グループホーム」が特におすすめ
・「夜勤なし、短時間」から始め、年下の先輩にも謙虚で協力的な姿勢で接することが長く続ける秘訣

60代からの新しい挑戦に「遅すぎる」ということは決してありません。これまで培ってきた誠実さや温かさを活かせる介護の現場で、経済的な安心と「誰かに感謝される喜び」に満ちた充実した毎日を踏み出してみませんか。

「未経験の自分でも働ける職場はある?」と気になった方は、シニア専門の求人サイト「キャリア65」を覗いてみませんか。60代・70代歓迎で、週2〜3日や夜勤なしなど体力に合わせて無理なく働ける介護求人が満載です!

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